あらすじくさか里樹(前書きより)歴史をひもとくにつけ、可笑しくなるくらい、人が「権力」を欲し、しがみつきたくなる図式は同じ。古墳時代もコンピュータが普及した現代も。人々を幸せに導く使命を帯びているはずの「宗教」の「法主」とか「聖人」と呼ばれるひとが欲望の暗闇にはまり込むという傾向もまったく同じ。ロッシィの「共生」の思想は古びることがない。