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学校イチのモテ男子、要(かなめ)の校内エッチを見てしまった地味女子、遥(はるか)。目立たない存在の遥は、もちろん男子とも超無縁。要とは同じクラスだけど、全く違う世界の人だった。だけど、なぜかそんな要と“友達”になって…!? 男友達なんて1人もいなかった遥は、自転車のふたり乗りも、休日に映画を観にいくことも、全部初めてのことばかり。仲良くなる程に、不思議と心臓のドキドキが大きくなっていって…。今のまま“友達”でいるのが最高だと思っていたけれど…!?
要の中学時代の同級生、レイナは容姿端麗。いつも大勢のとりまきがいて、地味な遥とは天と地の差。そんなレイナは要に気があるよう…。複雑な気持ち…だけど、納得がいく。自分はこの距離感が“心地いい”と思えている―…。そんな遥がある日学校へ行くと、以前街で取材された時の雑誌がクラスで話題に…。「付き合ってるの!? 」という声が飛び交う中、要が“ただの友達”と否定する。その言葉に無自覚に傷つく遥。この苦しい胸の痛みは何―…?
二人のキョリは、近づいて遠ざかる――…。セミナー合宿に参加した2人。もちろん勉強がメインだけど、海にきもだめしに綺麗な夜景…楽しみなイベントも盛りだくさん。相変わらずモテ男子の要の周りにはかわいい女子達が…地味女子の遥は、近づきたいのに近づけない。そんな中、遥にチャンス到来。みんなが花火に夢中になっている中、要と遥はこっそり岩場で二人っきりに…。要は保健室でのキスも覚えていた。急接近する二人のキョリ。だけど二人の恋愛に対する価値観の相違に、また気持ちは遠ざかり――…。
寝ぼけてしたあの時とは違う、本当のキス…。男友達のはずの要からのいきなりのキスに戸惑い、悩む遥。自分の感情が友達以上のものなのだと、これは恋なのだと、わかっている。だけど、認識してしまうのが恐い。“友達”でなくなってしまったら、自分は要にとって何になってしまうのだろう…。彼女? 他人? 恐くて前に進めない遥。しかも、レストランで相談相手の翔太に慰められているところを偶然、要に見られてしまった。ますます気持ちがすれ違う二人は…。
イケメン要をめぐって、美人で読者モデルのレイナと地味で見栄えしない遥の三角関係が続くなか、長かった夏休みは終わり、2学期へ突入。ある日、遥はレイナに呼び出され、要がアメリカへ行ってしまうことを知る。頭で考えるよりも先に体が動いた。気が付くと要の家の前に…。要に“友達じゃない”と言われた遥は、ついに動き出す―…。恐怖心を胸に要に告白をした、遥。だけど、自分の思う“好き”と、要の思う“好き”は違うもので…。「もう伝わんなくていいよ! 」遥が起こした行動とは―…!?
