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神野多々里（かみのたたり）という変わった名前、とっても暗い雰囲気、上手に話ができない性格、そして不気味な笑顔……。そんなたたりちゃんは今日もクラスでいじめられている。でもね、そんなにいじめると……「たたりがあるぞ～」!!少年、少女の残酷な部分を描いたユニークで哀しいホラーの傑作！
２年生になったたたりちゃん、新しいクラスイメイトに初めてのあいさつ。精一杯の笑顔を不気味がられ、しまいには何を言っても無視される始末。1年時のクラスメイト、ヨッちゃんに推薦されて、美化委員になったものの、花壇は荒れ放題。雑草を除いて花壇をきれいにしていると、けなげに咲く日本タンポポを見つけて……。たたたりちゃんは大切に育てようとするが……!?あたしをイジメるだけでなく、タンポポにまで！許せない!!たたり～～～！
風がいちだんと冷たい日でも、ママのマフラーで心も体もホッカホカのたたりちゃん。だけど、いじわるな男子生徒にいきなりマフラーを引っ張られて木にかけられ、首吊り状態に。「みーの虫ブーラブラ、あブーラブラっ」と囃されながら、逃げていく男子達。こっちは死にそうだっていうのに!!人の命や気持ちを考えないなんて……イタズラにだって限度がある！許せない!!たたり～～～！
甘い香りが漂うバレンタインデー。本命の男の子を想い、活気づく女の子達。だけど、ヒガミの作った黒魔術チョコを食べた男子は、みんなヒガミに心を奪われてしまった！悲しみに暮れる女の子達から「助けてよ」とお願いされた、たたりちゃんは……。聖なるバレンタインを利用して人の心を操るなんて!!女の子達の怒りを受けてみよ！たたり～～～！
謎の少年・乃呂井（のろい）カケルが登場！イジメられているたたりちゃんに「２人で手を結んで学校を支配しないか？」ともちかけるカケル。「学校を支配するだって……そんなことしたら、ますます友だちができなくなるよ」と断るたたりちゃんに、たたりちゃんの影達が襲いかかってきた!!このピンチをどう切り抜ける、たたりちゃん!?
いま明かされる、たたりちゃんの出生にまつわる秘密。嵐の日に生まれ、多々里という名に不吉なものを感じる婦長。看護師の赤田は、さっきまでの雷が嘘のように止み、虹がかかった空を明るく見上げる。しかし、たたりちゃんを新生児室に入れた途端、周りの赤ちゃんがいっせいに泣き始めた。それをたたりちゃんにのせいにした赤田は、婦長からミルクを飲ませるよう言われたことを良いことに、たたりちゃんににがーいミルクを飲ませたり、おむつをかえなかったりといじめ始めるが……。
たたりちゃんにもやっと友だちができた!?文通コーナーで知り合った友ちゃんのために、勇気を出してプリンクラブのシールを作ったたたりちゃん。だけど、強引なイジメっ子の満福笑（まんぷくえみ）に、シールと手紙をビリビリに破られて……!?単行本未収録の「イジメのウイルスメール」「日影のマリア」の2編、たたりちゃんのライバル!?乃呂井（のろい）カケルの小学校時代を描いた外伝も収録！
昔読んでいて、当時は怖いや気味が悪いという印象しかなかったけど、大人になって読み返すと教育漫画だと思わせてくれます。 イジメシーンなど少し気持ち悪い、グロテスク描写もあるので苦手な人は受けられないかもしれません。 いじめた人が祟られてスカッとします。