あらすじ

1920年代のパリ。インド藩王国の第一王子、兄・パドマを母の仇として狙うニーラム。その本当の気持ちに気付いた万里子は、彼を止めようとするが…!?
マダム・プティ 1巻

時は1920年代末。16歳の万里子は父の借金を返済してもらうのとひきかえに、幼少時からの憧れで、30歳も年上の俊と結婚、オリエント急行の旅に出る。しかし翌朝豪華絢爛な車中でインド人青年のニーラムらと出会った翌朝、思いがけない悲劇が万里子を襲う…!

マダム・プティ 2巻

オリエント急行で旅の途中、万里子の夫・俊は死を装い別の女性とかけおちしてしまう! 傷心の中、パリに降り立った万里子は、俊の荷物に残された指輪を俊の姉に届けようとするが、謎の少女・ジャンヌに盗まれてしまう…。さらに彼女を追跡中、誤って警察に捕らわれて!?

マダム・プティ 3巻

アールデコ華やかなりしパリ──。万里子は俊の指輪を取り戻すため、パリの芸術家たちを欺くニーラムの策略に巻き込まれるが…!? 16歳の未亡人の異国修業物語、第3弾!

マダム・プティ 4巻

1920年代のパリ。婚約者に去られた万里子に何かと縁のあるインド人青年・ニーラムは、藩王国の第二王子だった──!母の仇である実兄・パドマを殺すというニーラムを止めようとした万里子は、共に訪れた屋敷で火事に巻き込まれて…!?

マダム・プティ 5巻

1920年代のパリ。インド藩王国の第一王子、兄・パドマを母の仇として狙うニーラム。その本当の気持ちに気付いた万里子は、彼を止めようとするが…!?

マダム・プティ 6巻

慕い合っていたインド藩王国の王子、パドマとニーラムがなぜ復讐する仲になってしまったのか。真実を探すニーラムに、万里子は「見捨てたりしない」と約束をして…。そして傷ついたニーラムの心に万里子の存在が次第に大きくなっていき…!?

マダム・プティ 7巻

故郷に帰ることを決めたニーラム。ついていくか、欧州に残るか、日本に帰るか。万里子の決断は!?

マダム・プティ 8巻

万里子の身を案じ、単身インドへ戻ることを宣言したニーラム。そんなニーラムを追い、万里子もこっそり船に乗り込む!自分のせいで万里子が傷つくのを恐れるニーラムと、ニーラムの側で力になりたいと願う万里子。万里子の告白で ついに気持ちを通い合わせた二人は、陰謀渦巻くインド・藩王国へ…!!

マダム・プティ 9巻

ニーラムを追いかけ、中国人少年としてインド・バロウダ王国へやってきた万里子。陰謀渦巻く王宮で開かれる狩猟。そこに潜むクリシュナの思惑とは――!? 二人の運命を揺るがす、激動の9巻!

マダム・プティ 10巻

「結婚しよう 万里子」 苦難を乗り越え、いっそう想いを深めた二人。そこへニーラムの婚約者だというお姫様が現れ!? さらに、宿敵クリシュナとの決着――! 見逃せない怒涛の展開、クライマックス直前の第10巻!

マダム・プティ 11巻

王位を確実なものとしたニーラム。しかしそれは、万里子を妃にする道が断たれたということ――。ニーラムが万里子のために下す決断は? そして、二人に課せられた最後の試練とは…!? 長編ラブロマンス、感動の完結巻!

マダム・プティ

1920年代、世界を股にかける「小さな奥様」の物語

マダム・プティ 高尾滋
たか
たか

 はあぁ〜〜ッッ!! うっ! ハァン...何もかも素敵すぎる。物語は新婚の大正乙女が、夫と一緒にトルコからオリエント急行でパリに向かうところから始まります。正確に言うと、駅に向かうフェリーに乗るところから始まるのですが、主人公の万里子は市場から逃げた羊をフェリーに向かって馬で追い立てながらやってきます。な…何を言っているのかわからねーと思うが、読めばわかります。やだこの子超かっこい...!!  ネタバレを避けると熱く語りたい部分が何ひとつ言えないのですが、ネタバレにならない素敵な部分を列挙すると ・1920年代(大正時代)のヨーロッパが舞台 ・客室や異国の街並みの精緻で美しい背景 ・オリエント急行で起こる事件 ・勇気と能力のある自立した主人公 ・インドから来た明らかに裕福で高い教育を受けた青年 ・多国籍な友人たち ・世界を股にかける壮大な物語 ...とまあ、こんな感じです。  大正時代の日本が舞台の少女漫画でも、1920年代のヨーロッパが舞台の少女漫画でもない、「大正乙女が印欧で活躍する少女漫画」というかなり珍しいこの作品。2人の関係が歴史と絡めて深く掘り下げており、恋愛漫画としても歴史(時代)漫画としても非常に読み応えがあります! 全11巻という手頃な巻数で、濃密なヒストリック・ラブロマンスをお楽しみいただけますので、ぜひ買ってください(ダイレクトマーケティング)