あらすじ着々と復興を進める帝都。そこに生きる人々や想いも少しずつ変化していく。そして御園も東宮侍従となって宮殿(パレス)へと戻ってきた。但し、彰子への想いだけは変わらず胸に秘めたままで…。少女帝と少年侍従の近代宮廷ロマンス、遂に終幕へ──!
宮殿で暮らす人々のお話。 今では考えられないような迫害的なことや、当時の作法や口語がところどころに入っていて、宮殿内の装飾品も美しくおもしろい。 よくも悪くも貴族と皇族と平民とくべつがはっきりしている。 線を引きつつもお互いを必要としている帝と御園の関係性が、ほほえましくもたまらなく切ない。 御園は主を信じ、「仕える」ということを体現しているようでした。