あらすじ「陛下の籠の中には誰も入れたくない」そんな自分の気持ちにとまどう御園だが、鹿王院宮にも彰子との秘めたる思い出がある様子。さらには新聞記者がパレスを嗅ぎ回っているようで…?少女帝と少年侍従の近代宮廷物語、想いが膨らむ第4巻。
宮殿で暮らす人々のお話。 今では考えられないような迫害的なことや、当時の作法や口語がところどころに入っていて、宮殿内の装飾品も美しくおもしろい。 よくも悪くも貴族と皇族と平民とくべつがはっきりしている。 線を引きつつもお互いを必要としている帝と御園の関係性が、ほほえましくもたまらなく切ない。 御園は主を信じ、「仕える」ということを体現しているようでした。