あらすじ

ついに心の壁を打ち破って、子供が見えるようになった一子。一方、古白にも仮面の奥に隠された複雑な過去がある。が、一子の優しさに触れ、徐々に古白のこころに何かが響き始める。そんな時、館に通り魔強盗が押し入って寅次郎が捕らえられる!一子が身代わりになるが…!!
いっしょにねようよ 1巻

宇佐見一子は十五歳の家出少女。行く当てもなく河原で佇む一子の前に、お面を被った少年・古白が現れた!驚き気絶した一子が次に目覚めた場所は、古白を始め、超個性的な人間たちが共同生活している館で!?突然!同居ラブコメディ☆

いっしょにねようよ(2)

ついに心の壁を打ち破って、子供が見えるようになった一子。一方、古白にも仮面の奥に隠された複雑な過去がある。が、一子の優しさに触れ、徐々に古白のこころに何かが響き始める。そんな時、館に通り魔強盗が押し入って寅次郎が捕らえられる!一子が身代わりになるが…!!

いっしょにねようよ(3)

霊視が出来ることで複雑な少年時代を送った古白。その過去ゆえ仮面をつけている古白を、一子は理解し始めていた。そんなある日、空き部屋の住人、努が帰ってくることになり…。成田からの帰り道に行き倒れ、一子に拾われた努は女の子が大好きで!!波乱の新学期に突入!?

いっしょにねようよ(4)

古白によって無断で七ツ星学園に転入させられていた一子!新たな学校で一子は、霊感を持つ古白が「木戸様」と呼ばれ恐れられていることを知る。更に教師・九鬼から陰湿な嫌がらせを受けている古白。古白の不器用な愛情を知る一子は九鬼に反論するが、目を付けられて!?

いっしょにねようよ(5)

古白が一子に突然のキス!?努は動揺する一子を連れて鎌倉へ。追いかける古白は、一子にある約束を…。そんな中、姉夫婦が風邪でダウン!勇気を出して実家に戻った一子は家族と和解を果たす。一方、古白は仕事で心霊スポットに行くことに。心配な一子が強引についてきて!?

いっしょにねようよ(6)

一子への想いを自覚した古白!仮面を付けたまま告白するが気持ちは伝わらず、逆に一子を怖がらせてしまう。どうすれば想いが伝わるか悩む古白の前に、突然母親が現れ「学校を辞めろ」と告げて!?一方、努も一子へ想いを募らせていて…。果たして、それぞれが出す答えは──。

いっしょにねようよ

ある意味ずっしり重い、全6巻。

いっしょにねようよ 高尾滋
nyae
nyae

他人同士がひとつ屋根の下でわちゃわちゃしてるんですが、お面の男の子・古白くんと主人公・一子ちゃんが抱える心の傷や抗えない境遇がわりとショッキングなので読んでる間はずっと心がざわざわしてる。 ひとつ前にクチコミを書いた「ディア マイン」と比べると、けっこうシリアス多めです。 ディアマインとの共通点としては、主人公がほんわかしていて自分より他人の気持ちを優先しがちなんだけど、いざという時に芯の強さを発揮すること、あと小さい子供が出てきてやっぱり可愛い(ディアマインでは寿千代、こっちでは寅次郎と名前はごっつめ)。あと、なにかと苦労している子どもの近くに、保護能力があるかっこいい大人がいること(←個人的にはこれがいちばん高尾先生の漫画の好きなところ)。 見たくないものが見えてしまう古白と、あるものだけが見えなくなってしまった一子が、お互いが幸せになってもらうために、そして自分も幸せになるために努力した結果がこれなんだなと思うと、やっぱ最後は泣けてきますね… ある出来事をきっかけに古白がお面を取るんですが、そこからの2人の恋の進行の速さったら、すごかった。 今あらためて読むと、若干6冊の中にいろんなことを詰め込み過ぎかも?もっと学校生活を描いたり、サブキャラの人となりを掘り下げる回があっても良かったかなと思いました。 家族とか血の繋がりとか、年齢や見た目、職業…人間の大事なところはそこじゃないというのが一貫してるテーマかなと思います。