あらすじ空中に浮かぶ不気味な「手」と「目」だけの存在から、今日子を守った克之と流風。取り乱す今日子に、流風はすべてを話すが、今でも克之を愛している今日子は、この事件に克之を巻き込んだ流風を責めるのだった。一方流水は、桐原を脅迫するため、療養中の桐原の弟・柾巳を誘拐した!!
主人公のルミとルカは一卵性の双子で、"2人で1人"の人間のように描かれています。けれども、なぜ一方だけがあの結末になってしまったのか…。 その結末にたどり着く要因は、是非作品を読んで見つけてみてください。 文庫版9巻くらい?にあった後書き(解説)がとても印象的だったのを覚えています。 この作品にはあらゆる「魔」が潜んでいる。 主人公のルミとルカは、自分の感情に潜む「魔」に取り憑かれた、 ジーンも故郷をルミとルカに見せたいという希望から生まれた、歪んだ愛の「魔」に取り憑かれた、 そして私たち読者も、時に恐ろしく残酷なこの物語の"続きが読みたい"という「魔」に取り憑かれていく…。 まさにこういう作品でした。是非、その「魔」を体験してみてください!