あらすじずっと片想いだった憧れのサエコとようやく結ばれたショコラティエ・小動爽太。家出してきたサエコを店の2階に住まわせたが、どんなに体を重ねても、信じようとしても、サエコの本心は分からぬまま。ついに爽太はある決断を下すが――!?えれな、薫子、まつり、オリヴィエ、関谷などにも、それぞれの進展が訪れ、ますますヒートアップする第8巻!
よくできた話だなーって思うけど、決して現実的ではないということ。でもそれがいい。失恋したヤケでパリの名店に飛び込んで、いきなり修業させてもらえて、しかもそこの御曹司を連れて帰国するなんてもうマンガすぎ。 世の中、こんなに賢くて自分と向き合える人ばかりじゃないよなぁ。たとえばサエコさん。あれが無自覚でずるい女の人だったらそこら中にいそうだけど、自分のことを理解したうえであれだけの努力をしてるんだったらかっこいいし、むしろ尊敬する。そこに気づいて彼女から学び成長した薫子さんも、なかなか真似できない。嫉妬から離れて冷静になるのは案外難しいよね。 そういう人たちを間近にリアルに感じられて、感情移入できちゃうのがうまいところなんだろうなぁと思う。 たくさん学ばせてもらった物語。私も言葉を尽くして人と関わっていきたいし、何より自分とちゃんと向き合っていきたいと思った。