あらすじ

労働暦108年、世界は労働に支配されていた。無職の少年・不働遊は強制労働軍に連行される最中、謎の美少女・ネルに導かれ、黒いワークマン(ロボット)に乗ることに。こうして、社畜と無職の戦いが幕を上げた!
高機動無職ニーテンベルグ1巻

労働暦108年、世界は労働に支配されていた。無職の少年・不働遊は強制労働軍に連行される最中、謎の美少女・ネルに導かれ、黒いワークマン(ロボット)に乗ることに。こうして、社畜と無職の戦いが幕を上げた!

高機動無職ニーテンベルグ2巻

捕虜となったワーカー・ホリックは、脱走を図ると同時に遊を拉致し、強制就職施設へと送り込む。社畜になるべく教育される遊の前に現れた褐色の少女は、敵でありながら「仕事が楽しくない」とつぶやき…!?

高機動無職ニーテンベルグ3巻

無職矯正施設を無事辞職した遊は無職同盟の集まるハテルマ基地に身を寄せていた。しかし、そこに強制就職軍のワークマンが強襲。しかも敵のパイロットは遊と心を通わせたはずの強化社畜・クーリアで――!?

高機動無職ニーテンベルグ4巻

ハテルマ基地を脱出した無職同盟は、ネルの故郷であるオフトゥーン・デ・ネラレル共和国を目指すことに。強制就職軍の追撃を振り切りネラレル共和国に入国した無職だったが、そこに思わぬ落とし穴が待っていて…!?

高機動無職ニーテンベルグ5巻

宇宙へと発進したリバティースに社畜六戦士の魔の手が迫る! 新たな力・ニーテンベルグMK-2を手に入れた遊は無職の仲間を助けることができるのか!? 無職VS社畜のロボットアクションここに完結!!

高機動無職ニーテンベルグ

働きたくない思いを戦う力に変えて

高機動無職ニーテンベルグ 青木ハヤト
ANAGUMA
ANAGUMA

「働かずに食べるメシはうまいかっ!!N.E.E.T.ッ!!」「美味しいですよ!!」 ロボット作品の開闢以来、戦闘中のコックピットで発されたセリフの中でも相当上位の切れ味を誇るのではないでしょうか。せめて少し迷ってほしい。 開幕のこのセリフが象徴するように、本作は働くことと働かないことをめぐり、命懸けで戦うパイロットたちの姿が描かれます。 主人公の不動遊(無職)はひょんなことからデスマーチ軍に抗う存在、無職同盟(リガ・ジョブレス)に加入し、黒い人型兵器(ワークマン)・ニーテンベルグに搭乗。彼の「働きたくない」思いとともに、世界の命運をかけた社畜と無職の戦いが幕を開けるのでした。全部マジです。 ロボットもののテンプレートに乗せて一貫して働く者と働かざる者の対比が描かれるのが最高に笑えるポイントです。 レジスタンスに加入してもぐだぐだしている遊に比べて、ライバルのワーカ・ホリック大佐が社会人としてまともに見えるのも読んでいてじわじわくるところ。本当に倒すべき敵なのか彼らは…? イカれた設定が繰り広げられる中でメカの作画やバトル描写はすごくカッコイイのが更に面白い。ちゃんと機体のパワーアップとかもあってロボットものの楽しさも味わえますし、物語自体は王道の熱さを備えているのがすごいです。 ガンダムのパロネタ(※超秀逸)だけではない「自由を求めて戦う」という重厚なテーゼが奥底に織り込まれているのが本作の魅力なんでしょうね。実際には労働から逃げているわけですが。 働きたくね〜と思った時に読むと元気が出るのでおすすめです!