電池を取り替えながら、ラジコンカーを6時間走らせる「ラジコン6時間耐久レース」。気合を入れ練習する大助の元に、カーボンファイバーの車体に、マブチRS540モーターを2基、7.2ボルトのバッテリーを2基搭載したブラック=カウンタックを操る戸倉龍二が現れる。圧倒的なパワーとテクニックに大助は、「ラジコン6時間耐久レース」への出場を諦めかけるが……。少年達の友情がまぶしい「ラジコンたいきゅうレース」のほか、ラジコンの知識を駆使したミステリーが展開される「ラジコン殺人じけん」など3編を収録した完結巻!!「大助のラジコン学校」も見逃せない。
すがやみつる先生といえば「仮面ライダーV3~ストロンガー」のコミカライズや「ゲームセンターあらし」の印象が強いですが、この“ポルシェ934”を操る「ラジコン探偵団」もアラフィフ世代の方は印象に残している方も多いはずです。 それは本放映が一旦76年で終わった仮面ライダーシリーズよりも世間を風靡した“第一次スーパーカーブーム”の末期に書かれた作品でもあるからです。 劇中のポルシェ934は後年の先生の作品でも多々登場しており、すがや先生の作品を代表するアイテムと言っていいでしょう。 当時の少年にとってはスーパーカー、ラジコン、〇〇団(少年ライダー隊など連載しているテレビマガジンでは募集)の憧れの要素の詰まった作品で人気も抜群でした。 人気の絶頂のまま連載が終わったため、無駄な引き延ばしもなくテンポよく読め楽しめる良作です。