あらすじ

格闘ゲーム界のリビング・レジェンド”梅原大吾”コミック化!プロ格闘ゲーマーという職業を作ったパイオニア的存在、梅原大吾。1996年、同じ時代を生きたもう一人の天才ゲーマー大貫晋也は、その男との出会いにより格闘ゲームの魅力へと取り付かれていく!ウメハラとヌキ、格闘ゲーム史にその名を刻む2人の激戦の幕が切って落とされた・・・!本編未収録、コミック版描き下ろしエピソードも特別掲載。格ゲーの頂点を目指すもの達の青春が今、始まる!
【電子版】ウメハラ FIGHTING GAMERS!(1)

格闘ゲーム界のリビング・レジェンド”梅原大吾”コミック化!プロ格闘ゲーマーという職業を作ったパイオニア的存在、梅原大吾。1996年、同じ時代を生きたもう一人の天才ゲーマー大貫晋也は、その男との出会いにより格闘ゲームの魅力へと取り付かれていく!ウメハラとヌキ、格闘ゲーム史にその名を刻む2人の激戦の幕が切って落とされた・・・!本編未収録、コミック版描き下ろしエピソードも特別掲載。格ゲーの頂点を目指すもの達の青春が今、始まる!

ウメハラ FIGHTING GAMERS!(2)

幾多の因縁の末、再び全国大会決勝で再び相対することとなったウメハラとヌキ。余興に過ぎなかった筈のゲームと向き合う事で、少年の日常は熱を帯び一変する……!仄暗いゲームセンターを舞台に、交錯する二人の運命と勝負の行方は――!?

ウメハラ FIGHTING GAMERS!(3)

90年代初頭、「バーチャファイター」、「餓狼伝説」、「KOF」、「ストリートファイター」……etc。各メーカーから数多のヒットタイトルがリリースされ、ゲームセンターが隆盛を極めた時代。 後に数々の伝説を打ち立てるプロ格闘ゲーマー、梅原大吾(14歳)はゲームセンターの放つ熱気と魅力に取り込まれていた……! ゲーム史至上格ゲーが最も熱を帯びていた時代。勝利のカタルシスを求め、ゲームセンターに集まり邂逅する若者達とウメハラの運命は――!? シリーズ待望のスト2編、ついに開幕!!

ウメハラ FIGHTING GAMERS!(4)

「よく見ておくといい。彼の足払い戦をね・・・。」時代の流れの中で喪われた古豪の技が、ウメハラに炸裂する! そこへ現れた、不穏な空気を身に纏う一人のプレイヤー。かつてない強者達との邂逅は、ウメハラの運命に何をもたらすのか! ?ストIIの頂点に君臨する者達の“闘い”が今、始まる――!

ウメハラ FIGHTING GAMERS!(5)

「いっちょかる~く料理してやっか」川崎で牙を研ぐ、レアキャラ使いの不遜な漢。ビッグマウス、セオリー無視の無手勝流。果たして、その実力は本物なのか……!?強者の放つ引力が、闘いの予感を惹起する。ゲームセンターで交錯する青春群像劇第五弾、激闘の舞台に白虎参戦す!!

ウメハラ FIGHTING GAMERS!(6)

絶対王者・打倒を掲げ、腕を磨き続けてきた孤高の漢。手痛い敗戦の屈辱を味わおうと、理不尽なまでの弾の暴力を受けようと、誇り高き魂を宿したザンギエフはその前進を決して止めない――。火花を散らすプライド、ぶつかり合う技。深化する闘いを見届けよ! ZERO3編の裏側に迫る新規描き下ろしエピソードも特別収録!

ウメハラ FIGHTING GAMERS!(7)

“ゲーセンは俺にとって唯一の居場所――。” ゲームで闘うことの意味を見いだしつつあるウメハラが、新たな勝負で火花を散らす。「文句があんなら対戦で黙らせな!」ゲームセンターにしか居場所のない、似たもの同士の異なる二人。同じ場所で生まれ、枝分かれした二つの価値観が激突する! バトル再び!!

ウメハラ FIGHTING GAMERS!(8)

ウメハラとナラケンの苛烈さを増していくバトル。そしてそれを一笑に付す第三の男オゴウ。「たかがゲームだ、遊びじゃネェか―」看過できない少年と常識を嗤う理外の男。ウメハラVSオゴウ、再戦の舞台は整った。遂に未踏の領域への扉が開く――。異次元の闘いに刮目せよ!!

ウメハラ FIGHTING GAMERS!(9)

「いつまでもこんなもんやってていいハズがねえんだよ」ゲームとの訣別を決意して最後の戦いに挑むナラケンが、ウメハラの前に立ちはだかる。「強さ」とは何だ?「勝つ」とは何だ? 果たして“たかがゲーム”に意味はあるのか? 答えを求め続けた二人の男の魂が激突する。まつろわぬ者達の物語、――ここに、完結!!

ウメハラ FIGHTING GAMERS!

求道者「ウメハラ」の自伝的マンガ

ウメハラ FIGHTING GAMERS! 梅原大吾 西出ケンゴロー 折笠格 友井マキ
六文銭
六文銭

昨今、eスポーツなるものが盛んになり「プロゲーマー」という職業の地位もある程度認知を得てきたのでは?と感じます。 本作は、そんなプロゲーマーの、日本人元祖ともいえる梅原大吾(通称ウメハラ)の物語。 私自身ゲームが大好きだったこともあり、もう20年以上前に彼がストゼロⅢの世界大会で優勝(しかも圧倒的強さで)したころから、カリスマとして君臨しております。 なので、当時に近しい時代のことを描いているこの作品は、ファンとしては垂涎ものでした。 しかし、そうではない人ーつまり、ウメハラのことはよく知らない、ゲームはやらない人にとっても楽しめると断言できる、2つのポイントがあります。 まず、ウメハラという人間に魅力があることです。 どの業界においてもそうなのですが、先駆者としてメイキングロードした人物というのは、 知識やスキルが卓越しているだけでなく、なにかしらの美学ともいえる強烈な哲学を持っていると思うのです。 つまり、ウメハラの凄さというのは「ただゲームがうまい」ことにとどまらないところなのです。 プロとして誰よりも強ければいいわけじゃない。 勝つために何でもしていいわけではない。 より多くの観衆を沸かせ、業界を拡大させていくことに責任と使命感をもち、その上でさらなる高みを目指すという姿勢に魅了されるのです。 その思考法や意志力はビジネス書にもなるくらい、業界を超えて影響を与えております。 この自分を厳しく律し、道を極める姿は、ただのプロではない。 求道者だと感じております。 次に本作が楽しめるポイントは、ゲームを通した人間模様がしっかり描かれていることです。 ゲームって一人でやるものという印象があるかと思いますが、舞台はゲームセンターなので色んな人がいます。 学生から普段何やっているかわからない人まで。ホントに多種多様なのですが、そこではゲームが強ければ、バックグラウンド関係なく受け入れてくれる謎の寛容さがあります。 特に実話を元にした作品だからか、フィクションにはない人物の深みがあって、これが良い味出しているのです。 そういう人たちと時にライバルだったり、時に仲間として切磋琢磨しあって、強くなることに貪欲な姿勢は刺激をうけます。 生活削って何かに打ち込んでいる姿は、対象が何であれ純粋に胸アツくなるものです。 画力も高く、ゲーム描写の疾走感と臨場感たっぷりに描かれた演出にも惹きつけられ、これまでの人物描写と相まって、勝利した瞬間にはある種のカタルシスを覚えます。 また、現代のように昔は、eスポーツ(ないしはユーチューバー)などで周囲に知られるような活躍の場がなかったわけですから、 昔はこういう人がいて、自分はこういう人たちに鍛えられたのだ、ということを伝えたいウメハラの強い意志を感じます。 今のeスポーツ業界の発展があるのは、こういう人たちのおかげなのだ、というのを伝えたいのだと。 そこにもプロゲーマーの域を超えた「ウメハラ」の神髄がある気がしてなりません。 本作だけでなく、youtubeとかの動画サイトで「梅原大吾」と検索すれば、奇跡ともいえるゲームのうまさとか、講演会などで彼の思考の一端が聞けるものとか、いくらでも出てくるのであわせて見て欲しいです。