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2人の男の子を育てる主婦のあすかには悩みがあった。それは、夫の和史が自分に執着しすぎていること。何よりも自分を優先してもらいたがる和史は、乳幼児の息子にまで嫉妬し、あすかがいくら疲れていても自分ルールを押し付けては要求が叶わないとキレる“モラハラかまって夫”。「あすか、これ育てて」ある日、夫と息子の世話でへとへとのあすかのもとにやってきたのは、8個のうずらの卵。自分をかまってくれないあすかを困らせるための新しい夫の嫌がらせだったが、このうずらが夫婦の運命を大きく変える―――。妻の関心を求めるあまり、夫・父親としての一切の責任を放棄した和史と、そんな関係を諦めているあすかが行き着く先は?モラハラ、アダルトチルドレン―――大きく作風を変えて前川さなえが描く夫婦の物語。