あらすじ

帰り道の長さだけ、誰もがきっと哲学者になる。 季節は巡り、ギリシャこと日本の片田舎に今再びの春が到来。小学2年生になったソクラテス先生こと空さんと亀のプラトンの新生活は…。大きな世界のすみっこで小さな日常を愛でる素敵な物語、ここに第5巻をお届けします。
すみっこの空さん(1)

都会から故郷の田舎に引っ越してきた元・絵本作家の青年とペットのカメのプラトン。そのお隣にはソクラテス、ではなく空さんと呼ばれる小さな女の子が住んでいました…。小学一年生の空さんとギリシャリクガメのプラトンが、歴史上の偉人達の格言とともに大きな世界で過ごす日々にちょっぴり疲れた貴方の心に、小さな“てちゅがく”でほっこり笑顔を灯す──すみっこヒーリングストーリー、お届けします。

すみっこの空さん(2)

季節は夏へ。尊敬するソクラテス先生こと空さんと過ごす夏休みはプラトンにとって新たな発見の連続です。幸せのクローバー探しに七夕、プールにお盆…アリストテレスならぬ上級生のありすさんも加わって、極彩色の大きな世界の中で素敵な夏が始まりました。小学1年生の空さんとギリシャリクガメのプラトンが、貴方の心に小さな“てちゅがく”で笑顔を灯す物語…第2巻をお届けします。

すみっこの空さん(3)

空さんのポケットにどんぐりが入っていたら秋の始まり。ソクラテス先生こと空さんと初めて迎えるギリシャこと日本の田舎の秋。弟子のプラトンの目にはどう映って見えるのでしょうか?衣替えに探検隊、夢に恋バナにお祭り…秋も楽しいイベント盛りだくさん。小学一年生の空さんとギリシャリクガメのプラトンが、貴方の心に小さな“てちゅがく”で笑顔を灯す物語…第3巻をお届けします。

すみっこの空さん(4)

雪 しんしんと、新世界。 冬将軍到来。ギリシャこと日本の片田舎でソクラテス先生こと小学一年生空さんと共に亀のプラトンが迎える厳かな年越しとは…。大きな世界のすみっこで小さな日常を愛でる素敵な物語、ここに第4巻をお届けします。

すみっこの空さん(5)

帰り道の長さだけ、誰もがきっと哲学者になる。 季節は巡り、ギリシャこと日本の片田舎に今再びの春が到来。小学2年生になったソクラテス先生こと空さんと亀のプラトンの新生活は…。大きな世界のすみっこで小さな日常を愛でる素敵な物語、ここに第5巻をお届けします。

すみっこの空さん(6)

癒し休夏(きゅうか)、始めました。 ソクラテス先生こと空さんと、ギリシャリクガメのプラトンが迎える2度目の夏。万華鏡のようにキラキラ輝く“てちゅがく”で貴方に笑顔を灯す物語…第6巻をお届けします。

すみっこの空さん(7)

世界の果ては、君の背中。 空さんとプラトンが迎える2度目の秋。ギリシャの地にて未来は静かに動き始めて…大きな世界のすみっこで小さな日常を愛でる物語、第7巻をお届けします。

すみっこの空さん(8)

この物語が終わる時、君の物語が始まる。 3度目の春…それは終わりの始まり。この物語が終わる時、君の物語が新たに始まります。ソクラテス先生こと空さんとギリシャリクガメのプラトンが小さな“てちゅがく”で貴方に笑顔を灯す物語…感動の最終巻をお届けします。

すみっこの空さん

小1と亀、対話と鮮やかな発想の書

すみっこの空さん たなかのか
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ

亀のプラトンは主人と引っ越したギリシャで、師たるソクラテスと出会う。主人を神さまと呼ぶソクラテス先生と、日々を共にしながら交わす対話は、プラトンを哲学の深淵へと誘うのでした……。 ☆☆☆☆☆ という感じのプラトン(亀)のモノローグで進む本作。とにかく驚く程の「鮮やかさ」に満ちている。 ソクラテス先生と呼ばれるのは、小1の少女・空さん。彼女の発想には、軽やかな飛躍と本質的な物の捉え方がある一方で、常に人を肯定し人の背を押す優しさがある。触れた瞬間、迷える人の目の前がパッと開ける様な、鮮やかな言葉。 その鮮やかさは、都会で負けて帰郷して来た主人、田舎から飛び出したい女子高生といった、こんがらがった人達を救っていく。彼らの行く先のエピソードも、日々を迷走する私達の救いとなる物語だ。 空さんと級友達のコロコロしたフォルムと、(日本の)田園風景の鮮やかさが相まって、そこは神の庭なのか?空さん達は天使なのか?と思う程の、愛らしくも神々しいイラストレーションが展開され、癒される。宗教画の天使図の中で、プラトンと一緒に空さんの「てちゅがく」に何度も驚嘆する「しんはっけん」に満ちた書だ。