あらすじ

富士スピードウェイでのワンメイク・レースで見事優勝した隼。“ハヤブサMS-R”で世界のレースを制覇するため、白鳥社長はそのチームの一員として予定している隼と白バイ警官の中川春人を「竜王島レーシング・スクール」に送り込んだ。このスクールで最優秀選手三名に選らばれなければ、ハヤブサチームの一員にはなれない。隼の新たな、そして過酷な闘いが幕を開けた。
ミッドシップ隼(1)

牛乳配達員の鬼頭隼は、相棒のジャッキーと共に配達用のサニーを自在に操る凄腕のドライバー。ひょんなことから知り合った白鳥由美子にその腕を見込まれ、由美子の父が経営する白鳥自動車のテスト・ドライバーとなる。そして、白鳥自動車が密かに開発を進めていたミッドシップカー、“ハヤブサMS-O”に乗った隼は、ハヤブサの魔性のような魅力にとりつかれてしまう。

ミッドシップ隼(2)

白鳥自動車が開発を進めていたミッドシップ・カー“ハヤブサMS-O”の発表をむかえる。しかし、その試乗会で試乗車が次々と潰される事件が起こる。現場へ向かった隼を待ち受けていたのは、一台のカウンタック。ハヤブサの力を見せつけるため、隼はカウンタックと勝負することに…。そこに“ダイヤモンドVVSⅠ”を駆るサクラ自動車の一人息子・桜小路力也が参戦してくる。

ミッドシップ隼(3)

世界中のミッドシップカーが集結する日本縦断のミッドシップGPに出場した隼。由美とのコンビで、第一レースで6位に入賞し、ポイントを獲得。続く第二レースでは10位となり、いよいよ初日の最後を飾る第三レースをむかえる。フェラーリの三連勝を阻止するため、スタートから隼とハヤブサが疾走する。しかし、その前にポルシェを操る死神レーサーが立ちはだかる!

ミッドシップ隼(4)

日本縦断ミッドシップGPにハヤブサMS-Oで参戦した隼は、様々なトラブルに巻き込まれながらも総合ポイントで2位につけ、いよいよ最終第九レースをむかえる。ゴボウ抜きの快走を見せる隼は、籠坂峠で5位まで順位を上げる。そして、前を行く黒いバラとライバル・桜小路力也も交わし、ついに4位となる。総合優勝を果たすためにはトップを取るしかない隼は、さらに前をめざす。

ミッドシップ隼(5)

GPで見事優勝したことですっかり有頂天になっていた隼は、白鳥家の長女・奈緒美との勝負に完敗し逃げ出してしまう。“パワービルド・ハヤブサ”を操る老人・石橋に出会い、自分の走りに欠点があることを指摘され悩む隼。しかし、桜小路力也が操る“ダイヤモンドVVSⅡ”に同乗したことで何かをつかむ。一方、ハヤブサのニューモデル、MS-Rの開発は着々と進んでいた。

ミッドシップ隼(6)

マシンと己のプライドを賭け、北アルプスの難所・風神峡で4台によるレースがはじまった。“パワービルド・ハヤブサ”の日影右京、“ダイヤモンドVVSⅡ”の桜小路力也、同じく“ダイヤモンドVVSⅡ”の奥多摩のスペンサーこと速水卓、そして“ハヤブサMS-R”の鬼頭隼。第一レース序盤、早くも右京にしかけるスペンサーだったが、右京のテクニックの前にクラッシュしてしまう。

ミッドシップ隼(7)

風神峡で行われたレースで、日影右京や桜小路力也を負かした隼。しかも新コーナリング・テクニック“オープン・アングル・ターン”を生み出し、走りにさらに磨きをかける。そして、富士スピードウェイで行われる“ハヤブサMS-R”の発表記念ワンメイクレースに出場することに…。しかし、その試走中、一台のマシンが隼に勝負をしかけてきた。その正体とはいったい…。

ミッドシップ隼(8)

富士スピードウェイでのワンメイク・レースで見事優勝した隼。“ハヤブサMS-R”で世界のレースを制覇するため、白鳥社長はそのチームの一員として予定している隼と白バイ警官の中川春人を「竜王島レーシング・スクール」に送り込んだ。このスクールで最優秀選手三名に選らばれなければ、ハヤブサチームの一員にはなれない。隼の新たな、そして過酷な闘いが幕を開けた。

ミッドシップ隼(9)

レーサーとして“ハヤブサMS-R”で世界のレースに出場するため、「竜王島レーシング・スクール」に送り込まれた隼。高橋悟、天見浩志ら手ごわいライバルとの闘いの日々が続いていた。最優秀選手3名に選ばれるために隼はいよいよ最終レースに。――ゴール手前100メートル、勝負は高橋悟と隼との一騎打ちに…。表題作他、『アウトバーン娘・舞』全4話を収録。