あらすじ鉤十字(ハーケン・クロイツ)、強制収容所(アウシュビッツ)、そしてヒトラー!! 20世紀最大の悪夢が、未来の日本によみがえった?平和な町に隠された暴力の陰。悪の独裁者に、迅たち6人の怒りが爆発!! 人間を人間とも思わない悪魔へ、銃撃開始!!
久々に読み返して、この作品の時代の空気を少し思い出しました。 東西冷戦の真っ只中、日本はバブルで好景気でしたが、「核兵器」への恐怖は潜在的に感じられていました(それを明らかな形で作品にしたのは「沈黙の艦隊」だと思います)。 この作品は、突然未来へタイムリープをした少年達が、荒廃した日本で故郷・東京を目指すという物語です。 リアルタイムで読んでいない方には恐らく今一つピンとこない部分もあると思いますが、80年代らしい作品だと、懐かしさとともに感じました。 原作の工藤かずやさんは浦沢直樹さんとの「パイナップル・アーミー」が最も有名なタイトルだと思いますが、北崎拓さんというラブストーリーの名手と組んで、こんなハードな作品を描いていたということも、意外性とともに記憶に残っています。