あらすじ

「大群」を統べる、屍の王への直接攻撃作戦――その名「御霊封神」。そして作戦を前に集いし精鋭の中には、亡き景世を知る一人の男……。事態は蠢く。突如オーリの前に現れた七星は何を告げる!?
屍姫 1巻

人の手に造り上げられし、不死者殺しの少女達……。あるものは畏怖と憐憫を込め、またあるものは侮蔑と嘲笑を込めて。「屍姫」――、とそう呼ばれる。新鋭・赤人義一が描く、ホラー&ガンアクション!!

屍姫 2巻

「屍姫」……不死を殺す不死の少女達。星村マキナもまた、その一人。語られる過去、そして彼女を使役せし契約僧・田神景世の想い。それら全てを飲み込んでいく屍たちの闇、「大群(おおぜいのけがれ)」。日常など既に無い。

屍姫 3巻

憐憫と侮蔑を背負いし「屍姫」星村マキナを中心に、闇は廻る。不死たる屍を狩る少女に、安息など無い。彼岸の泥濘に踏み込みし少年、花神オーリもまた同じ。忍び寄る狂気、「大群(おおぜいのけがれ)」。立ちはだかるものは、ただ非情なまでの事実。

屍姫 4巻

始まりは憐憫だった。畏怖だった。同情だった。―――そして、約束だった。「契約僧」田神景世との契り。「屍姫」星村マキナにとって、それこそが仮初めの世界の全てだった。……その命が、零れ落ちた。彼女の世界が、激情で軋む。だが進め、「大群(おおぜいのけがれ)」の闇の中を。

屍姫 5巻

日常が終わる、――世界が変わる。律を破り、境を侵し、「大群」至高の王が現れる。その闇に抗うは、再起せし屍姫・星村マキナと、その新たな契約者・花神オーリ。亡き景世が残した想い、彼ら光言宗を奮い立たせるも、闇はあまりに――深い。

屍姫 6巻

「大群」王の復活。屍の首魁たる大怨霊は、闇を歪め引きずり込む。屍姫・マキナは、自らの未練と妄執に沈み、彼女の仇たる七星は躍動する。全ては王に捧げる「死の国」の為。舞台はオーリの母校。抗い足掻くも、若き契約僧・オーリのみ。

屍姫 7巻

再会は突然、だが必然。マキナは、自身とその家族を殺した仇と相対する。その名「七星」――自らの執着を性とし、より深く屍へと沈んだ者。舞台は契約僧たるオーリが母校・依海高校。臨界必至――激闘、マキナVS七星・重無。

屍姫 8巻

屍――それは「死」、ただその「異形」。屍姫・マキナもまた同じ。決意新たなオーリにとっても、彼女の覚悟の闇は深すぎるのか。迫る「死の国」の顕現。悩める若き契約僧を前に語られるは、もう一人の契約僧の抗えぬ過去――。

屍姫 9巻

オーリが向かい合わされるのは、「死」。ただその「異形」。語られるは、屍姫・異月と契約僧・嵩柾の悲劇の結末。そして忍び寄る大群・ミラムの影――。

屍姫 10巻

屍姫が集いし光言宗本山を、「大群」教主・ミラムが強襲する!!その圧倒的な力を前に、窮地に追い込まれるマキナたち。だがそれを救ったのは「最強」の屍姫……その名は神佳。激闘完全収録の第10巻!!

屍姫 11巻

「大群」を統べる、屍の王への直接攻撃作戦――その名「御霊封神」。そして作戦を前に集いし精鋭の中には、亡き景世を知る一人の男……。事態は蠢く。突如オーリの前に現れた七星は何を告げる!?

屍姫 12巻

「御霊封神」――、苛烈を極める「王」への攻撃作戦の中で、傷付き倒れる屍姫達。多大な犠牲の上に立つは、光言宗の只「一撃」……その行方は!?そして蠢く、七星・北斗。マキナとその仇敵を巻き込み、物語が加速する!!

屍姫 13巻

乾坤一擲――、屍の「王」への直接攻撃作戦「御霊封神」失敗。苛烈極める退却戦の中で、オーリは激変する。全てはマキナを守るため、纏うはあの「黒猫」。そして「王」はついに現世に顕現する。狙うは「光言宗本山」。興すは「死の国」。

屍姫 14巻

「死の国」の片鱗を撒き散らしながら、「王」の光言宗本山への侵攻は続く。迎え撃つは光言宗の至高・大僧正。これぞ真なる頂上決戦。その裏で、少女の物語が一つ終わる。それは屍姫・早季の約束の結末……。

屍姫 15巻

只、抗い難い現実。受け入れ難い、敗走。何一つ守れず、寄る辺は失われた。大群の「王」を前に、光言宗は膝をつく。それでも外部不干渉勢力「大教会」をも巻き込み世界は回る――。大僧正&カガセオの描き下ろし短編も収録!!

屍姫 16巻

大群の「王」により陥落した、光言宗本山。残された街に、「死の国」の脅威が形を成し襲いかかる。しかし、そこにはまだ一人の少女・春日望がいた。残された友を想い、オーリの心は軋む。抑えきれぬ心は、地獄と化した街へ向かう――!!

屍姫 17巻

圧倒的な王の力。顕現せしは「地獄」。残されしは微かな奇跡――。文字通り全てを賭けたマキナたち光言宗の反撃は、屍姫・神佳と“一振りの神剣”に託された。VS「大群」――決着。神佳の決戦前夜を描いた、描き下ろし短編も収録!!

屍姫 18巻

星村黒白――死別せしマキナの双子の兄。失われたハズの過去。逢うハズのない半身……「大群」との死闘の先に、その邂逅はあった。そして黒白は告げる。自らの死を未練とした、屍姫・マキナの廃絶を。救いなどない。絶望だけがあった。

屍姫 19巻

星村黒白との対峙。それはオーリの決意。マキナを救う、ただその為に。語られるは、過去。マキナが“屍姫”となった日――「始まりの夜」。そして知る。全ては黒白が望む、救世への階段でしかなかったと。真実は、彼の掌で踊る。描き下ろしショートも収録!!

屍姫 20巻

花神オーリ――向かい合うは、「深淵」。死を呼ぶ不吉と呼ばれし、自らの生誕の真実。星村マキナ――語られるは、「原点」。己が宿縁、七星・北斗との因果の始まり。解き放たれた竜華樹が引き寄せるのは、全てを対価に選択させる黒白の歪んだ救世なのか……。

屍姫 21巻

世界を覆う、法具“竜華樹”。追い詰められた、“光言宗”。そして始まる、誰も救わぬ黒白の“救世”。だが一人の男は、悲願を結実させる。鹿堂赤紗――、軋む世界と引き換えに手に入れるは、己が愛した屍姫の再生。例えその先に、「予想通りの最悪」が待っているとしても……。

屍姫 22巻

人を救わぬ狂気の救世は、最終段階へ。抗う術は、只一つ。救世の法具“竜華樹”が覆う世界の中で、残されたマキナ達は最後の賭けに出る。それは残されし「人」の、唯一無二の抵抗の形。たとえ星村黒白が、更なる高みへと進むとしても……。白熱!ラストバトル完結目前!!

屍姫 23巻

一人の少女の物語が終わる。自らのただ一人の肉親・黒白との決着で。残されし宿縁・北斗との戦いで。そして、最上の“縁”で結ばれた契約僧・オーリとの別れで。9年5か月に渡る長期連載作品、遂に完結――刮目せよ。死を孕みし少女・星村マキナの、最期の激闘を見よ。