あらすじ

動物の鳴き声統一のためにバベルの塔を目指すタロウザと、ライオンの女王として家族を守るためにそれを認められないカプリ……。互いに譲れぬものを背負った二人の悲しくも気高い激闘が続く一方で、リエムがギラーによって連れ去られてしまう。「お前が望んだバベルの塔の内部を見せてやる!」
どうぶつの国(1)

誰も見たことのない世界。一生懸命、生きてるよ。「金色のガッシュ!!」雷句誠の新作!!動物しかいない星「どうぶつの国」に暮らすタヌキのモノコ。両親を大山猫に食べられ一匹ぼっちになってしまったモノコは、ある日、見たことない動物……人間の赤ちゃんを拾う!小さな出会いが世界を変える、奇跡のアニマルファンタジー開幕!!

どうぶつの国(2)

「タロちゃんがオオカミにさらわれたー!!」飢えたオオカミ一家にさらわれたタロウザ。オオカミの真の狙いは、タロウザを救いにきたタヌキの群れを一網打尽にすること!この世界で生き抜き、家族を守るには、「奪う」か「殺す」しかないのか!?心揺さぶるアニマルファンタジー!!

どうぶつの国(3)

タロウザが「どうぶつの国」に来てから7年。少年へと成長したタロウザは、ライオンに育てられた人間の女の子・カプリと出会う!しかし、草食動物を“食べ物”としてみている肉食のカプリとの溝は深く、物別れに。本当は仲良くしたいのに……、草食動物を守るためタロウザは、カプリ率いるライオンの群れとの戦いに立つ!!奇跡のアニマルファンタジー、“真章”突入!!

どうぶつの国(4)

強い親ライオンに守られ、育ってきたカプリだったが、ある日、ライオン同士の縄張り争いに巻き込まれ、父ライオンを殺されてしまう。そして、残されたカプリと子ライオン達には、新しいボスによる「子殺し」の掟が待っていた……。カプリの運命を知ったタロウザは、彼女を救うため決死の覚悟でライオンの群れへと向かう!

どうぶつの国(5)

「どうぶつの国」に現れた3人目の人間、ジュウが操る未知なる力「火」によって、タロウザの村は壊滅的ダメージを負ってしまう。ジュウの強さに魅せられて彼のあとを追う動物や、新たなエサ場を求めて村を出る動物など、仲間たちもバラバラに……。「この世界にウソを持ち込むな」。ジュウの言葉がタロウザを襲う!!

どうぶつの国(6)

「海」へと向かう旅の途中、タロウザは更なる人間の存在を知る。それは、言葉巧みに動物同士が殺し合うよう仕向ける人間、ギラー。「ヒトがギラーのような奴ばかりだったら、どうぶつの国は終わる」その言葉に、タロウザの不安は広がる……。そして、海への旅が終わる時、タロウザの前に驚愕の真実が現れる!!■『金色のガッシュ!!』の新作番外編(別冊少年マガジン2011年4月号掲載)も収録!!

どうぶつの国(7)

耳を塞ぐな!悲鳴の中にも込められた大事な思いがある!!――タロウザ達が「永遠の実」を求めて訪れた、第5の人間・リエムとゴリラ達が暮らす楽園、ジーン・グレイル。他者の侵入を拒み続けているその楽園に、怪物「キメラ」を率いたギラーが現れ、強襲!その目的は二つ……この場の動物を皆殺しにすることと、「バベルの塔について書かれたノート」――!!

どうぶつの国(8)

青年編、怒濤の開幕!!『この世界を変えられるなら喜んで悪魔になってやる――!!!』――モノコが「モコ」を出産する姿を見たタロウザは、自分が守るべきは“この幸せ”だと実感し、バベルの塔へは行かない決断をする。平穏な日々を送るタロウザだったが、それも束の間、ケガしたタロウザをオオカミから守ろうとしたモノコに悲劇が襲う……。“弱い者は強い者に喰われる”この世界に怒り震えるタロウザ、ついにバベルの塔へ!!

どうぶつの国(9)

動物の鳴き声統一のためにバベルの塔を目指すタロウザと、ライオンの女王として家族を守るためにそれを認められないカプリ……。互いに譲れぬものを背負った二人の悲しくも気高い激闘が続く一方で、リエムがギラーによって連れ去られてしまう。「お前が望んだバベルの塔の内部を見せてやる!」

どうぶつの国(10)

リエムの救出と、バベルの塔上層階への道を目指し、キメラとの戦闘に死力を尽くすタロウザ率いる動物達。肉体の限界を超え戦い続けるタロウザに、キメラが容赦なく襲いかかる。「オラの血は熱い!まだいける」

どうぶつの国(11)

生による苦しみの行く末は、死だというのか!!?スカイの攻撃で心臓を貫かれたタロウザは、瀕死の状態に……。謎の少年・ココノの治療により一命を取り留めるも、いまだ予断を許さぬ状況続くなか、「バベル3(スリー)」と呼ばれる新たなキメラがタロウザ達に襲いかかる!!「これでお前の命は終わる!!!」

どうぶつの国(12)

最後にして最強の「バベル3(スリー)」ロビンとの戦いが始まった!ゴリラ2匹がかりで迎え撃つタロウザ陣営だったが、その圧倒的強さの前に、戦闘開始早々倒されてしまう……。ロビンが止(とど)めの一撃を振り下ろそうとしたその瞬間、立ちはだかったのは、なんとハイエナの女王・エナ!!「ここからは私が守る!」第37回講談社漫画賞受賞作!

どうぶつの国(13)

この星の生物全てを滅ぼすために巨大キメラ・グロビュウルを目覚めさせたギラーと、古代兵器を駆使するジュウとの戦いが始まった!圧倒的な力のグロビュウルに追い詰められるジュウだったが、その悪意に満ちた姿は、グロビュウルをも戦慄させるものだった――。「オレにケンカを売った時点で、全てが遅ぇんだよ!!!」

どうぶつの国(14)

完結!!栄えあれ!素晴らしきどうぶつの国!!バベルの塔内部に残っているキメラ達をその体に吸収し、全ての生物を滅ぼすという目的に向かって再び動き出したギラー。一方のタロウザは、塔の最上階へと駆け上がり、全ての動物の鳴き声を統一する装置「ガイア・スパイナル」を起動させていた!「オラの鳴き声を……聞け!!!」タロウザが、この星全ての動物に語りかける――。