あらすじ

幼なじみの宝生と一緒に暮らし始めたことが原因で、超肥満体になってしまった鉄生。ダイエットを兼ねた動物園でのデート中、カバの異変に気づいた鉄生がさっそく診察すると、そのカバは胃にガスがたまる「鼓張症」になっていた。栄養価の高いクローバーを与えすぎたことが原因と見抜く鉄生だが、そのことが自身の太り過ぎも反省するきっかけに…!?
ワイルドライフ 1巻

ヤンキー高校生・岩城鉄生はある日、公園でいじめられている小犬を助けた。「絶対音感」を持っている鉄生は、その小犬の心音が普通と違うことに気付く。近くの動物病院に連れていくと、やはり「動脈管開存症」という病気になっていた。鉄生は以前に知り合った獣医・賀集に小犬の手術を依頼。彼の手助けをして、小犬を助ける。その時、将来の目標が何もなかった鉄生は、自分も獣医になろうと決意する!!

ワイルドライフ 2巻

密猟や地球温暖化に苦しむ北極グマを保護するべく、極寒の地に乗り込んだ鉄生、陵刀、瀬能。すると早速ヘリコプターに乗った密猟者が、北極グマを狙う現場に直面した。銃で撃たれ傷ついたクマを救うべく、鉄生は危険もかえりみず北極グマに近づく。だが逆に手負いのクマに襲われ、背中に大ケガを負ってしまった。それでも鉄生は自分よりも北極グマを救おうとし、陵刀に基地から輸送車を運んでくるよう指示する。

ワイルドライフ 3巻

鉄生の力を高く評価している院長の命令により、鉄生は「R.E.D.」の第六科にレンタル移籍することになった。陵刀はあまり乗り気でなかったが、鉄生自身は、二科の元エース・美坂洋平という男のためだけに作られた科だという話を聞き、期待に胸を膨らませる。ところがいざ六科に行ってみると、そこはとんでもない所だった…!!

ワイルドライフ 4巻

陵刀の遠隔指導を受けながら、動物園でパンダの健康診断をすることになった鉄生。そこで鉄生は毎日パンダ舎の前でスケッチをしている高校生から、パンダの病気を治して欲しいと訴えられる。自慢の耳を使っても、特に変わった音は聞こえてこない上、毎日接している飼育員も特に異常を感じていない。果たしてパンダは本当に病気なのだろうか…!?

ワイルドライフ 5巻

陵刀と共にサーカス見物に来た鉄生だったが、そこの3兄弟が団長の座を巡り争っている上、メインの曲芸に出てくるはずのゾウが病気になってしまい、興行どころではなくなっていた。たまたま居合わせたため、治療を依頼された陵刀と鉄生だが、仲間の病気で気が立ったゾウ達は近寄る事ことさえも危険な状況。はたして無事に治療することはできるのか…!?

ワイルドライフ(6)

過労でダウンした鉄生は、強引に長期休暇をとらされ、陵刀やみかと共に沖縄へ。そこで、偶然再会した鉄生の幼なじみ・宝生たちと一緒にダイビングに興じていると、目の前でマンタが無謀運転のボートと接触しケガをしてしまった!そのとき海中にいて急浮上できない陵刀とみかが不在の中、海洋生物の知識に乏しい鉄生とドシロウトの宝生2人だけでマンタの治療を開始するが…!?

ワイルドライフ(7)

多発するクジラの座礁問題の謎を究明するため、陵刀やみかと共に鹿児島にやってきた鉄生。調査の結果、原因が「R.E.D.」の天敵・死領率いる「SIF」の所有する船にあることを突き止める。そこで鉄生と陵刀は船医に扮して船に乗り込むが、死領に正体を見破られてしまう。はたして2人は、無事にクジラたちを助けることができるのか…!?

ワイルドライフ(8)

カナダから2年ぶりに帰ってきた樹木医兼獣医の木々樹リンと、一緒に樹木の治療をすることになった鉄生。樹木については無知な鉄生だったが、樹木医や林業の世界では音での診察がとても重要だと木々樹から教えてもらう。そして、原因不明で枯れ始めた林のくぬぎたちを治療するため、木々樹と共に三角山へ向かう。どうやら原因は山の水脈にあるようで…!?

ワイルドライフ(9)

喘鳴症(左喉頭片麻痺)にかかった競争馬・ウメタカミヤの手術を成功させた鉄生。その後もウメタカミヤの回復は順調で、念願の大日本ダービー出走も決まった。だが、ウメタカミヤを駄馬と見なして鉄生と対立する馬主・馬帝が、有力騎手をこの馬に騎乗させないよう圧力をかけてきて、それを知った鉄生は…!?

ワイルドライフ(10)

エリート助教授・盟央大学獣医の桜坂でさえ、風邪以外の原因を探しきれなかったカンガルーの下痢。この難題に鉄生が挑むことになる。しかも、桜坂とお見合いをしていた看護師の瀬能みかは、鉄生が他の病気を発見できなければ、彼と結婚することになってしまう。カンガルーを救いたい一心の鉄生は、ついに原因をつきとめる!その原因とは…!?

ワイルドライフ(11)

陵刀の盟央大への移籍が決まった!引っ越しの手伝いで盟央大を訪れていた鉄生は、そこの獣医が患者から多額のお金を受け取っている現場を目撃する。思わず殴りかかろうとした鉄生だが、このときは陵刀に制止されて思いとどまる。だが、盟央大が急患を門前払いした事実も知っている鉄生は、安座間学長のもとへ挨拶に訪れたとき、ついに憤りを爆発させて…!?

ワイルドライフ(12)

盟央大の入院患畜に急性胃炎が多いことを知った鉄生。平波学部長はこれをストレスによるものと診断していたが、院内感染の疑いを考えた鉄生は、さっそく平波に患畜の検査を願い出る。だが、元々鉄生のことが嫌いな平波は、検査の許可を与えないばかりか、1週間で院内感染の証明ができなければクビにすると脅してきて…!?

ワイルドライフ(13)

平波学部長のあらゆる嫌がらせにも、気付くことさえなく患畜と向き合う鉄生。そんな折、盟央大学前学長・繁森が飼っている愛猫・ドムの耳が溶けたように欠けてしまう病気が見つかった。診断の依頼を受けた平波は、鉄生を追放する絶好の機会とばかりに、この仕事を鉄生にやらせることに。案の定、初めて鉄生を見た繁森は、そのチャラチャラした外見に不信感を募らせるのだが…!?

ワイルドライフ(14)

死領の傘下にあるブリーダーが動物を虐待していると知り、連中のアジトに潜入した鉄生。大学で待つ陵刀は、怒りに我を忘れた鉄生が動物を盗み出すのではないかと心配していたが、その危惧は的中し、鉄生は原形をとどめないほど暴行を受けた動物たちをトラックに満載させて戻ってきた。ブリーダーとの争いで大ケガを負いながらも、ひとりで治療しようとする鉄生だったが…!?

ワイルドライフ(15)

心臓病を患う鉄生の犬を救うため、鉄生は平波学部長とともに手術を開始した。鉄生は犬の心臓を動かしたままの超ハイリスクな方法を選択。さらに、通常は指で心臓を触診するところ、生の心臓に聴診器を当てるという鉄生ならではの「絶対音感」で変性部位を特定し、平波をも驚嘆させる手際の良さで順調に手術を進めていく。だがそのとき、人工心肺装置に異常が起きて…!?

ワイルドライフ(16)

ある日のこと、鉄生と陵刀がL国から贈られた白象のニュースを観ながら談笑していると、見るからにガラの悪そうな学生・和賀真二が訪ねてきた。見た目の悪さならひけを取らない鉄生と一触即発かと思いきや、和賀はいきなり土下座して、鉄生に弟子入りを志願する。一方その頃、安座間のもとには件の白象が病気になったので、医療チームを派遣してほしいとの連絡が届き…!?

ワイルドライフ(17)

ゴム製のアイキャップを誤飲したイルカの一種・ベルーガを診るため、己の無能さを嘆く為田を連れて水族館を訪れた鉄生。だが、食道にある異物は口先から約90cmも奥にあり、人一倍腕の長い為田しか届かない。勇気を出して腕を突っ込む為田だったが、アイキャップには凹凸がなくヌルヌルしているために、うまくつかむことが出来ず…!?

ワイルドライフ(18)

好きな鉄生に近づくため、彼の仕事を直接手伝う決意をした宝生。動物園へ診療に行く鉄生の後を追い、飼育員に変装して、患畜のいるライオン舎への潜入に成功する。いきなり鉄生に正体を明かすのは思いとどまり、診察の見学といって同行することにした宝生だが、そこで見せられたのは子育てを放棄した雌ライオン。鉄生ですら原因が分からない状況に、宝生はある提案を…!?

ワイルドライフ(19)

独断で無料診察を行なった上、患畜の飼い主から金品(モナカ)を受け取ったとして、金秤から「あなたを訴える」と言われてしまった鉄生。陵刀からも「これ以上無料診察を続ければ、学長もキミをかばえなくなる」とクギをさされるのだが、その直後、またもや経営難の私設動物園オーナー・夢尾という男から、危篤のレッサーパンダを救ってほしいと頼まれて…!?

ワイルドライフ(20)

為田と恋人・霧との間に、またもトラブルが発生!それは、霧が為田の実家を訪れたさい、為田の父親が転んだはずみにカツラが取れてしまったこと!彼女はもちろん、為田自身も父親がハゲていたことを知らず、それ以来ふたりの関係はどことなく気まずくなってしまう。とりわけ将来を悲観する為田に、陵刀が協力すると言い出して…!?

ワイルドライフ(21)

地球温暖化や密猟により、絶滅の危機に瀕している北極グマ。そんな彼らを保護する「UNDP(国連開発計画)」に協力すべく、鉄生は陵刀らと北極へ向かう。そこで鉄生は、かつて自分が助けた小熊の「クマ」が基地内で保護されているのを発見するが、クマは足を骨折していた。しかもその原因は、温暖化による餌不足以前にはありえない共食いによるもので…!?

ワイルドライフ(22)

盟央大を一時離れ、架空市立多賀動物園の臨時職員となった鉄生。だが、ここの職員は、仕事に対して無気力な人間ばかりだった。そんな彼らに、動物園の仕事の素晴らしさを再認識させるべく大奮闘した鉄生の情熱は、徐々に職員たちへ伝わっていく。だが、そんな矢先、コウノトリのくちばしが折れてしまうトラブルが…!?

ワイルドライフ(23)

冬野動物公園で多数の動物が突然苦しみだしたという連絡を受け、急きょ現場へ向かった鉄生。患畜はゾウ、カバ、ラマ、シマウマなど草食動物のエリアに広く分布していて、鉄生は伝染病や水源、餌などから原因を考えるが、どれも一見問題はない様子。すると、そこに聖ボブ獣医大メディカルチームと名乗る、妙な3人組がやってきて…!?

ワイルドライフ(24)

希少な鳥・コウノトリを繁殖させようとするものの、全く求愛行動をしないことに悩む「ズートピアさがみ」の依頼で、診療に訪れた鉄生。その場にいた宝生の言葉をヒントに、機織り機を使うという画期的方法で見事解決するが、飼育員たちにフラミンゴの繁殖についても協力してほしいと頼まれてしまう。そして、鉄生への恋心を抑えきれなくなった宝生は、ついに鉄生に告白…!?

ワイルドライフ(25)

鉄生の勤務する盟央大に応援要員として移籍してきた看護師は、なんと「R.E.D.」時代の同僚・瀬能みかだった!この日、子アシカの診察予定だった鉄生は、さっそく安座間の指示で瀬能とコンビを組むことになるが、水族館へ向かう車内で、彼女から「大好きな人と一緒に仕事がしたい」と正直な胸の内を告白されて…!?

ワイルドライフ(26)

幼なじみの宝生と一緒に暮らし始めたことが原因で、超肥満体になってしまった鉄生。ダイエットを兼ねた動物園でのデート中、カバの異変に気づいた鉄生がさっそく診察すると、そのカバは胃にガスがたまる「鼓張症」になっていた。栄養価の高いクローバーを与えすぎたことが原因と見抜く鉄生だが、そのことが自身の太り過ぎも反省するきっかけに…!?

ワイルドライフ(27)

足のケガの治療のためにテーピングをしても、嫌がって外してしまうアフリカ象の子供・太郎。そこで鉄生は付きっきりで遊び相手になることで、太郎が足を気にしないようにする方法を採るが、子象といえどパワーは人間の比ではない。ボロボロに傷ついた鉄生の姿を見かねた飼育員が、ついに止めに入るが…!?感動のシリーズ完結巻!!