あらすじ新たな気持ちで迎えた日本シリーズ。阪急の打者に打ちこまれ、いずれ自分の速球が通用しなくなると感じた飛雄馬は、右腕をも犠牲にする覚悟で、魔球の開発を決意した。飛雄馬は伴と花形に連れだされたゴルフ場で、魔球のヒントを得る。飛雄馬の新魔球の設計図を見た父・一徹は、「もう一度、野球地獄の不死鳥になろう」と決意。飛雄馬、一徹、伴は、極秘特訓を開始した。
筋肉に憧れます。20歳前後のころは、スタローンやレスラーの藤波、ケンシロウを夢みたものです。それで、じゃあいつ筋肉というものを意識したのかというと、この作品にたどり着くのですね。前作「巨人の星」は誰もが知っている名作中の名作。しかし残念ながらアニメで見た世代なもので、漫画で読んだのはこちらが先。読めば一目瞭然ですが、”新”の星飛雄馬は、小柄でともすればひ弱な感のあった前作から大きくイメチェンしています。盛り上がった腹筋と背筋、Tシャツ(このTシャツもサッカーのイタリア代表みたいなピチT)の袖からのぞく上腕二頭筋など、見事にビルドアップした身体を見せ付けてくれます。これだけでも「カッチョええ~」なんて思っていたわけなんですが、”ぐッ”と擬音の入るコマの力強いことといったらもう。今でこそ私はぶよぶよの体になってしまいましたが、美青年になった飛雄馬のしなやかで力強い肉体は永遠の憧れです。