あらすじ

因縁の武蔵レンジャーズを3タテに切って落とし、首位に躍り出た大阪ジョーズは、甲斐孫六(かいまごろく)と明石が月間MVPに選ばれるなど絶好調。そんな折、車椅子の少年を装って近付いて来た男・暴力団の蔭山にハメられた所為で、孫六は野球賭博疑惑に巻き込まれてしまい、一転して危機に……。しかし、持ち前の度胸と腕っぷしの強さで、ピンチを乗り切ったかに見えたのだが……!?波乱の予感溢れる第41巻!!
なんと孫六 1巻

日本月刊少年誌史上最長連載作!!大阪一の不良校・浪城(なみしろ)高校に、天才野球少年入学!その男の名は……!?ケンカも野球も勝負事なら負けず嫌い一直線、勝つ為なら何でもする男・甲斐孫六(かいまごろく)、参上!浪華(なにわ)の暴れん坊ぶりをいかんなく発揮し、学内は騒然!!えげつないほどの強さと天才ぶりが痛快無比な第1巻。連載391回・33年4ヶ月に及ぶ、甲斐孫六の活躍はここから始まる!

なんと孫六 2巻

大阪で悪名を轟かす天下のワル校・浪城(なみしろ)高校。そこに野球特待生として入学した甲斐孫六(かいまごろく)。しかし、野球そっちのけで対決するは、のさばる浪城番長BIG3(ビッグスリー)。まずは、挨拶代わりにと、屈強な巨体の3年・鮫洲を楽々と倒した孫六。次なるターゲットは、小柄だが特技のナイフ投げと組織作りの才に秀でた叶!果たして、勝つのは……!?破天荒なる迫力巨編、第2巻登場!

なんと孫六 3巻

天下のワル校・浪城(なみしろ)高校に入学して2週間。孫六が挑むのは野球ではなく、番長BIG3(ビッグスリー)。いよいよ最後の一人・山形と孫六が激突!!リーゼントがトレード・マークの山形は、空手で鍛えた恐るべき身体能力の持ち主。底知れぬ山形の実力に、果たして通じるか、孫六のケンカ殺法……!?俄然、迫力を増して展開する大型ケンカ漫画――その実は野球漫画――第3巻、登場!!

なんと孫六(4)

桜に剣の縫い取りを施した黒いロングコートを着込み、マスクで顔を隠す、正体不明で神出鬼没のスケバン4人組。それが「第4帝国」――。山形との死闘で傷つき入院した際のイザコザが発端となり、スケバンの魔の手が甲斐孫六(かいまごろく)に伸びて来た!浪城(なみしろ)番長BIG3(ビッグスリー)を、ことごとくぶちのめしてきた孫六だが、この異様な挑戦者たちには苦戦してしまい……!?緊迫の第4巻!!

なんと孫六(5)

ケンカの強さは証明済み。次はいよいよ、野球の天才ぶりを見せてくれ!!――投球直後から揺れ動きキャッチャー・ミットへ納まる豪速球「孫六ボール」は、たとえ打てても球質は重く、なかなか飛ばない魔球だった!1年生にしてエースで4番に収まった孫六は、最大の武器を引っ提げ、宿敵・帝国実業打線に挑む。果たして、敵の実力は……!?ついに始まった本格野球ストーリー、一筋縄ではいかない大波乱必至の第5巻!!

なんと孫六(6)

どしゃ降りの雨により、せっかくの野球試合も決着がつかなかった浪城高校と帝国実業。あり余ったパワーを発散すべく、甲斐孫六(かいまごろく)は帝国実業の突撃隊一番隊長・沖田一(おきたはじめ)に剣道で勝負を挑む。そして、ケンカ殺法の孫六と電光突きの沖田の息づまる死闘も、いよいよクライマックス!沖田の正統電光突きに窮地に追い込まれた孫六、果たして反撃なるか……!?暴風巨編、注目の展開!!

なんと孫六(7)

帝国実業に単身乗り込み、沖田を倒した甲斐孫六(かいまごろく)。プライドを傷つけられた帝国実業から果たし状が届く。だが、暴風児・孫六のケンカ殺法により、切り札である沖田の義兄弟・和久井竜童(わくいりゅうどう)をも失うことに――。この窮地に帝国実業は、棟梁・阿南(あなん)自らが登場。孫六との一騎打ちに出た!!白熱の浪城(なみしろ)高校vs.帝国実業の全面戦争、いよいよ結着……!?

なんと孫六(8)

夏の甲子園全国大会出場を賭けた大阪地区予選。5試合連続ノーヒット・ノーランでバク進するは、我らが甲斐孫六(かいまごろく)。だが、約束されたはずの甲子園行き特急に、まさかの黄色信号点灯!?事実上の決勝戦とも言われる準決勝。関西一の豪打を誇ると評判のスラッガー、回天(かいてん)高校・別府新一(べっぷしんいち)vs.孫六の息づまる攻防の結末は……!?今こそ唸れ、孫六ボール!!

なんと孫六(9)

甲子園出場を決めるも、孫六のワンマン・チームであることに危機感を抱いた野球部顧問・辰巳(たつみ)は、一計を案じ、元・浪城BIG3(ビッグスリー)の鮫州と山形を入部させることにまんまと成功。そして、ついに孫六が甲子園の土を踏む!!大阪地区大会の勢いをそのままに、甲子園でも快進撃なるか……!?勝負のカギをにぎるのは、もちろん、孫六の左腕が繰り出す揺れる豪速球、孫六ボール!!

なんと孫六(10)

甲子園第2回戦、相手は東東京代表の早業(そうぎょう)一高。第1回戦でノーヒット・ノーランを演じた投手・中条を擁する優勝候補最右翼!浪城(なみしろ)vs.早業一高の試合は、5回途中まで両軍打者オール三振という前代未聞の大投手戦に!!揺れる豪速球・孫六ボールvs.揺れて落ちる中条スペシャルツー、息づまる豪球合戦に終止符を打つのは……!?絶好調の甲子園編を描く、第10巻!!

なんと孫六(11)

強力打線の坂田高校を6対4の接戦で降し、甲子園に甲斐孫六(かいまごろく)旋風を巻き起こして、大阪のワル校・浪城(なみしろ)高校が準決勝進出!!そして、関西と関東のワル校対決が実現。対するは、神奈川県一のワル校・浜虎(はまとら)学園。浜虎は、エースの由比(ゆい)をボスにした、ラフ・プレー・チーム。よりによって対決前夜、夜の繁華街で前哨戦が行われていた両校――。荒れるぞ、この一戦!!

なんと孫六(12)

甲子園に吹き荒れる孫六(まごろく)旋風は、準決勝戦で極悪・浜虎(はまとら)学園を相手に猛威を振るい、完全撃破!!しかし、翌日の決勝戦は負傷退場した正捕手・永淵(ながふち)と鮫州の2人を欠く事に。なんとか出場した山形も、実は全治3週間のケガを負っていた……。正に満身創痍の浪城(なみしろ)高校。しかも対戦相手は、今大会、打率8割2分を誇るスラッガー・藤堂を擁する北海道・北王学園。どうする、孫六!?

なんと孫六(13)

息詰まる甲子園・決勝戦。大阪・浪城(なみしろ)高校対北海道・北王(ほくおう)学園の試合は、早くも5回裏。左手を負傷しながらも、右手にキャッチャー・ミットを持ち替えて復帰した正捕手・永淵(ながふち)のお陰で全力投球が出来る孫六(まごろく)。しかし、そんな永淵のガッツのかいもなく、頼みの「孫六ボール」が藤堂にホームランを喫し、点差は4点になってしまう。浪城のピンチは更に続き……!?

なんと孫六(14)

延長戦の末、北王学園・藤堂を三振に打ち取るも、次打者にサヨナラ・ホームランをくらった甲斐孫六(かいまごろく)……。惜しくも甲子園優勝を逃がし、口惜しさで荒れに荒れる孫六だったが、予想外のビッグ・ニュースが飛び込んで来る!!孫六と正捕手・永淵(ながふち)が揃って、ハワイ遠征軍に選ばれたというのだ。新天地ハワイで、孫六が復活する……!?日米の猛者が集う、親善野球編、開幕!!

なんと孫六(15)

ハワイでの日米野球決戦に臨むも、試合前のいざこざが災いして先発を外された甲斐孫六(かいまごろく)。始まった第1戦。フォークの得意な中条が先発を務め、三振の山を築く……かに見えたが、4番打者・ドンセージに痛烈な場外ホームランを浴びてしまう。1点をリードされ、押され気味の全日本は無死満塁のピンチに。その時、遂に孫六が登板。しかし、ドンセージへの第1球が頭を直撃する死球(デッドボール)となり……!?

なんと孫六(16)

全日本軍vs.全ハワイ軍の第1戦は、敵チームのエース、ドンセージのスモークボールによって孫六が三振を喫するという、全日本軍不利の展開に。しかし、執念を燃え上がらせた孫六の起死回生の一打により、3対3の同点に追いつく。そして、7回表。強打者・ドンセージに対し怒りの孫六ボールが唸りを上げ、みごと三振に打ち取る!!その後は、孫六とドンセージ、両者一歩も引かない奪三振勝負に。果たして、勝者は……!?

なんと孫六(17)

第1戦終了後、残り4試合を全てノーヒット・ノーランに牛耳ると孫六が爆弾宣言。そして、第2戦から第4戦は孫六の宣言通りの結果に……。迎えた最終戦。後のない全ハワイ軍は、打倒・孫六の為、全米から選りすぐられた全米選抜(オールアメリカン)を招集。波乱含みで始まった試合は初回から大荒れ。全米No.1の超スラッガー・パイソンが、孫六の剛速球を場外ホームランに――。怒りに燃える孫六はどう出る……!?

なんと孫六(18)

全米選抜(オールアメリカン)vs.全日本の第5戦。孫六は、捕手でスラッガーのパイソンのパワーにより2打席連続でホームランを浴びてしまった。これでスコアは、6対0に――。しかし孫六は、パイソンの第3打席は顔面で打球を受けてホームランを防ぎ、打っては、全米No.1投手・オーエンスから1点差に迫るホームランを奪った。オーエンスをマウンドから引きずり落とし、ここから、全日本の怒涛の反撃が始まる……!!

なんと孫六(19)

日米親善試合、5戦5勝。うちノーヒット・ノーランが3試合。華々しい戦績で意気揚々と日本への帰路に着いた孫六達。だが、大阪の浪城(なみしろ)高校で待ち受けていたのは盛大な祝賀ではなく、孫六達が留守の間に転校してきて浪城を支配下に治めようとしていた比留間(ひるま)兄弟の陰謀だった――。卑劣な手段で、鮫州と朝田、山形達が次々に血祭りにあげられ、そして、兄弟の魔手は孫六に伸びる……!?

なんと孫六(20)

真剣の日本刀で挑みかかる比留間次男(ひるまつぐお)を、木製バットで返り討ちにした孫六。なんとしても孫六を倒したい比留間兄弟は、本拠地・神戸では敵対しているカンフーの「魔王」、劉黒峰(りゅうこくほう)を刺客として呼び寄せた。そして、三男(みつお)と共に現われた劉に対し、孫六の火責めの挨拶が炸裂!しかし、劉は三角跳びで躱し、両者譲らず全くの五分と五分。いよいよ両雄の戦いが始まる……!!

なんと孫六(21)

ケンカ10段の強さを誇る甲斐孫六(かいまごろく)は、神戸からの刺客である殺人拳法・江州覇王拳(こうしゅうはおうけん)の達人・劉黒峰(りゅうこくほう)を凄絶な死闘の末に倒す――。しかし、勝利をおさめるも、病院でケガの治療をする孫六の前に、比留間(ひるま)三兄弟の最後の総攻撃が迫る。網膜剥離の危険に晒され、身動きが取れない孫六だったが……!?比留間兄弟編・クライマックスの第21巻!!

なんと孫六(22)

大阪の南部(ミナミ)をひとつに纏め上げた全日本無頼連合、通称・全無連(ぜんぶれん)。大阪制圧の野望に燃える全無連会長の千皇明(せんこうめい)は、容姿端麗・頭脳明晰でハーフ、女の子から大モテの謎多き人物。そんな彼の指揮のもと、孫六のいるキタへ全無連が進出してきた。迎え撃つは、浪城(なみしろ)・帝国連合軍。迫りくる最大の危機に対して、孫六は、どう闘う……!?壮絶なる抗争の火ぶたは切って落とされた!!

なんと孫六(23)

千皇明(せんこうめい)率いる全無連(ぜんぶれん)と孫六達との抗争の火蓋が切って落とされた。しかし、全無連の卑劣な攻撃で、鮫州と朝田が瀕死の重傷を負わされ、孫六の怒り爆発!まずは、鮫州と朝田の仇は討った孫六。次のターゲットは、全無連No.2の八田登(はったのぼる)。通称・狂犬ハチ公と呼ばれる無気味な男……。孫六vs.全無連の一大抗争、ますますヒート・アップ!!

なんと孫六(24)

血染めの激闘の末、全無連(ぜんぶれん)No.2“狂犬ハチ公”こと八田登(はったのぼる)を倒した甲斐孫六(かいまごろく)。しかし、さすがの孫六も耳5針と頭7針を縫う大ケガを負うハメに。そんな病院療養中の孫六の元に無気味な招待状が届けられ……。遂に、全無連会長・千皇明(せんこうめい)との頂上決戦が始まる!大阪の覇権を巡る、孫六vs.全無連の一大抗争もいよいよ大詰めを迎えた!括目せよ!!

なんと孫六(25)

甲斐孫六(かいまごろく)と全無連(ぜんぶれん)会長・千皇明(せんこうめい)との血で血を洗う闘いの火蓋が切って落とされた――。闘いの最中、孫六は投手としての生命である左手の指を折られてしまう。しかし、死闘の末に千を追い詰め、孫六の勝利と思えた瞬間……?千が信じ難いパワーを発揮し、形勢逆転!?両者一進一退の攻防を繰り返した末に、孫六vs.全無連の凄絶極まりない抗争もついに決着!!

なんと孫六(26)

全無連との抗争事件で逮捕され、高野連から永久追放された甲斐孫六(かいまごろく)。だが、甲子園で準優勝し、ハワイ遠征で全米選抜をも封じた孫六の力をプロが見逃す筈はなく、10連覇を目指す武蔵レンジャーズは、いち早く孫六入団への裏工作を始める。一方、孫六は武蔵レンジャースのエース垂水(たるみず)から記者達の前で場外ホームランを放ち、プロ野球界に宣戦布告!!孫六の野球生命を占う緊迫の第26巻!!

なんと孫六(27)

年齢制限の特例を設けられたことによって行われたドラフト会議は、案の定、全12球団が孫六(まごろく)を1位指名。しかし、ここでも特例が。なんと、1位指名4チーム以上競合の場合、選手本人がクジを引くことに……!大騒動のあげく、大阪ジョーズに入団した孫六。12球団一ガラの悪いチームでも相変わらずのトラブルメーカーぶりを発揮。チームの先輩達を敵にまわし、舞台は荒れ模様の宮崎キャンプへ……!!

なんと孫六(28)

10年連続Bクラスで3年連続最下位の大阪ジョーズに、しぶしぶ入団した孫六(まごろく)。その宮崎キャンプは予想どおりの波乱続き。風呂場での大乱闘や宿舎のガス爆発など、先輩選手相手に大あばれのトラブルルーキーぶり。そんな孫六の監視役を命じられたのは、同じくルーキーの今雄二(こんゆうじ)。しかし、どうしたことか孫六に気にいられてしまう。そんな中、正捕手・畑(はた)の今に対するイジメが……!?

なんと孫六(29)

大阪ジョーズの正捕手・畑(はた)の親指を折り曲げた孫六ボール。捕れるキャッチャーがいないと思われたが、なんと孫六は同期入団の今(こん)を指名。そして、今の抵抗空しく、黄金バッテリーが誕生する……?続けて宮崎キャンプでもパワー全開の孫六は、“ミスター・ジョーズ”こと明石に挑戦!三球三振に取れば、明石の背番号“6”を寄越せと大胆発言。プロの意地と意地を賭けた真剣勝負の行方や如何に……!?

なんと孫六(30)

ミスター・ジョーズこと明石との背番号を賭けた対決の結果、6の左右逆版を背負うことになった甲斐孫六(かいまごろく)。そして始まったペナントレース。対日鉄ファイヤーズの開幕戦、周囲の予想を裏切り、ジョーズの開幕投手はエース飛島ではなく、高校ルーキーの孫六が登板。しかも打席にも立つという!?試合は、孫六の内角球に激昂し、元・大リーガーで昨年チームの打点王・レジーが初回で退場。大荒れの予感が漂う!!