作品情報著者鳩野マメarrow_forward_iosカテゴリ青年マンガarrow_forward_ios出版社講談社arrow_forward_iosレーベルコミックDAYSarrow_forward_ios
器用すぎるひとは、不器用な人がもがいている様を見て「羨ましい」と思ったりするんだろうか。このマンガの主人公は、(後の)彼氏の下手なデッサンを見て「おもしろい」と感じます。そこに唯一無二の作家性を見出したのかと思いきや、芸大に進学しても彼氏の成績は底辺。マンガ家を志すも賞にかすりもしない。主人公は優秀だから彼がどうして駄目なのかがわかるけど、そのままでいてほしいから何も指摘しない。なぜなら彼の作家性を評価しているわけじゃないから。だからといって人間性に惚れているわけでもない。彼の目に映る暗くて歪んだ世界が好きなだけ。 彼の目から見える世界は愛しているけど、基本的には彼という人間を見下しているんだから、最後主人公が泣いていた理由がはっきりとはわからなかった。主人公の言う「好き」をどこまで受け取れば良いのか迷ったまま終わった。