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幼馴染のくるみに想いを寄せるアキラ。梅澤に想いを寄せるくるみ。アキラのことを大切に想う梅澤。３人の高校生活は、部活に恋に、平凡ながらも幸せに過ぎていくはずだった…。突如一部の生徒が人を喰う化物＝ゾンビに変化し、まわりの人々を襲い始めた。ゾンビと化したくるみに襲われ、窮地に陥るアキラだったが、くるみが正気を取り戻し…。混乱を極める学園に光はあるのか――。鬼才・佐伊村司が新たな切り口で送る本格ゾンビホラー開幕！
真っ赤に染まった制服、拳から滴る血液、口内に広がる鉄の味。凄惨な現場の中央で、自らの行為に怯え、梅澤は立ち尽くしていた――。無意識の人食い（ゾンビ）時間と理性ある人間時間は残酷にも繰り返し、アキラ達の精神は、極限状態に追い込まれていく…。人食いを嬲る人間、人でいようとする人食い――悪夢はまだ、醒めない!! 鬼才・佐伊村司が送る『時限ゾンビ』第２弾!!
人間が生き残るため、冷酷な判断を下す生徒会長・宝条。争いを止めようと奔走するアキラ…。激しく燃える体育館の中で訪れたゾンビ時間――。火を点けられたゾンビ＝生徒達の心にも、憎悪の炎が燃え盛る…!! 鬼才・佐伊村司が送る『時限ゾンビ』第３弾!!
生徒会長の宝条（ほうじょう）は自分を信頼した五十嵐（いがらし）を欺き、ゾンビ側の生徒達を一斉に殲滅しようと目論むも、失敗。ゾンビ側には宝条の彼女・姫花（ひめはな）の姿があったからだ。感染した生徒達は宝条への怒りが頂点に…！ そのとき、姫花は宝城に口づけをし、唇を噛む――宝条の血は感染した。全ては、生きるため…。
学園の生徒はゾンビ感染をした者と、そうでない者とに分かれ、疑心暗鬼の詮索が行われるも、アキラの努力によって休戦協定が結ばれた。感染側が意識をなくしている間、攻撃をしないことを証明するために、感染した宝条はアキラたちに学校内のカーテンを全てとり外す提案をする。その提案を受け入れるも宝条を信用しきれない宇佐は、次のゾンビ時間の間、宝条と古池を隔離させる。そこで古池はある発見を…！
休戦協定を結んだはずだったが、人間によって感染者が殺された。それを知ったバスケ部の三人は、アキラたちに隠れて武器を集めだした…。一方、感染者側に監禁されていた古池の解放が決まる。しかしその解放には宝条の企てがあった…。そんなことは予想もせず、純粋に古池の解放を喜ぶアキラたち。そして約束の三時間が経過――その時。アキラの目の前には信じられない光景が拡がった。
休戦協定のため感染者側に隔離されていたフルチが解放された。歓喜に沸くアキラたち。これでもう争いはなくなる――そう信じていたアキラの目の前には変化していく友の姿が…。凶暴なるゾンビ化したフルチを止めるべく、バスケ部の三人が中心となり武器を持って応戦！ 牧村にフルチを生かすか殺すか決断を迫られたアキラ。ゾンビタイムが終わったとき、フルチは一つの決断をした――。
知らないうちにゾンビ感染してしまった友人のフルチは、感染に気が付いた瞬間、迷わず自害した。アキラは目の前に倒れる友の姿に膝を折る。傍らにいた如月がぽつりと呟く。「フルチ君はどこも噛まれてない」と。解放される直前まで同じ部屋で監禁されていた宝条を追い詰め、血を飲ませたことを白状させたアキラは… 一方、アキラと連絡が取れない梅澤は取り乱し宇佐らを襲撃。
裏切られたにも拘わらず、殺されかけた如月を救った竜平。しかし如月はそんな竜平を――。一方、加速する人間側のゾンビ狩り。感染者を殲滅するための集団を牛耳るのは不良の室谷。室谷は恐怖で、感染していない人間までも殺してしまった…。室谷が在籍するバスケ部の先輩である岸と会ったアキラは室谷を止めるよう説得を提案。しかし岸の心は、室谷と同じく感染者を殲滅する、という結論に…。
