少女たちの更生施設「無垢の園」で始まった殺人の連鎖は、すでに隠蔽できない規模になってしまった。「秘宝」を持って無垢の園へ逃亡したカティは、秘宝の正体である万能の「生命樹」を複製しバラまき始める。そして最初に生命樹へ「感染」したアリスは殺人に手を染め、「脳みそぐちゃぐちゃになりそう」とつぶやく――。やがて、幼き者も、幼き者に優しき者も、変態も、変態を偽装した危険人物も、同輩への思いを隠し続けた者も、そして園内の秩序を担う者も、生命樹に影響されていく。時が来た。己の欲望を解き放った少女から、歪んだ武装により他者の欲望を押し潰しはじめたのだ! そして騒乱のさなか、主人公・シキブは現実から切り離された空間で、一連の事態の起点となった重要人物と邂逅する――!