あらすじ

身寄りのない少女が共同生活を営む更生施設「無垢の園」。その実態は罪を犯した娘たちの吹きだまりであった。一国の王が残した「秘宝」を求め、このディストピアに潜入したシキブ。待ち受けるのは、ひとクセもふたクセもある前科者たち。なかでも最もヤバい元貴族令嬢、シャルロータ・リヴィーツァとの出会いが、施設どころか世界を揺るがす惨劇の出発点となる――!
頂のリヴィーツァ 1巻

身寄りのない少女が共同生活を営む更生施設「無垢の園」。その実態は罪を犯した娘たちの吹きだまりであった。一国の王が残した「秘宝」を求め、このディストピアに潜入したシキブ。待ち受けるのは、ひとクセもふたクセもある前科者たち。なかでも最もヤバい元貴族令嬢、シャルロータ・リヴィーツァとの出会いが、施設どころか世界を揺るがす惨劇の出発点となる――!

頂のリヴィーツァ 2巻

更生施設「無垢の園」にシキブが潜入してから、少女たちの歪みは次第に形を成しはじめた――。求める「秘宝」の実体は前王とシャルロータの父の肉体を破壊した「生命樹」の力であることが明らかになったが、これを持ち逃げした少女、カティはすでに死亡していた。だが祭りの夜、カティらしき者にシャルロータは襲撃される。生命樹の力は死者を蘇らせ、人格を別の肉体に移植することを可能にしていたのだ。かくして生命樹の力は確実に拡散し、少女たちを侵食していく。流血の惨事が連鎖し、この世界を破壊するトリガーが引かれてしまう――!

頂のリヴィーツァ 3巻

少女たちの更生施設「無垢の園」で始まった殺人の連鎖は、すでに隠蔽できない規模になってしまった。「秘宝」を持って無垢の園へ逃亡したカティは、秘宝の正体である万能の「生命樹」を複製しバラまき始める。そして最初に生命樹へ「感染」したアリスは殺人に手を染め、「脳みそぐちゃぐちゃになりそう」とつぶやく――。やがて、幼き者も、幼き者に優しき者も、変態も、変態を偽装した危険人物も、同輩への思いを隠し続けた者も、そして園内の秩序を担う者も、生命樹に影響されていく。時が来た。己の欲望を解き放った少女から、歪んだ武装により他者の欲望を押し潰しはじめたのだ! そして騒乱のさなか、主人公・シキブは現実から切り離された空間で、一連の事態の起点となった重要人物と邂逅する――!