あらすじ

「桃山灰神楽」豊臣秀吉の猶子として前途洋々・豪奢な生活を送る宇喜多秀家。彼の心に暗い影を落とすのは、非業の死を遂げた姉との思い出。その『過去』が、ある事件に秀家を巻き込み…。表題作の「桃山灰神楽」に続き、秀家の家老・明石掃部の親族でもある黒田長政が抱く、父・官兵衛への屈折した感情が引き起こす出来事を描いた「砕かれた鏡像」。幼き日の秀家との約束を心に秘め、苦悩の日々を送る小西行長が主人公の「魚の楽土」…と、少しずつ物語がリンクしている、読み切りスタイルの連作です。コミック戦国無頼3月号・5月号・9月号掲載3作品とも32ページ(全96ページ)プラス、導入部2ページとカラー表紙・裏表紙を描きおろしました。
タナベキヨミ短編集(#1 桃山灰神楽)

「桃山灰神楽」豊臣秀吉の猶子として前途洋々・豪奢な生活を送る宇喜多秀家。彼の心に暗い影を落とすのは、非業の死を遂げた姉との思い出。その『過去』が、ある事件に秀家を巻き込み…。表題作の「桃山灰神楽」に続き、秀家の家老・明石掃部の親族でもある黒田長政が抱く、父・官兵衛への屈折した感情が引き起こす出来事を描いた「砕かれた鏡像」。幼き日の秀家との約束を心に秘め、苦悩の日々を送る小西行長が主人公の「魚の楽土」…と、少しずつ物語がリンクしている、読み切りスタイルの連作です。コミック戦国無頼3月号・5月号・9月号掲載3作品とも32ページ(全96ページ)プラス、導入部2ページとカラー表紙・裏表紙を描きおろしました。

タナベキヨミ短編集(#2 たった一つ望むこと)

「桃山灰神楽」連作のスピンオフ的な続編。物語はさかのぼって、子ども時代の明石掃部が主人公。小寺(黒田)官兵衛によって、美濃・竹中領に間者として派遣された朱若(明石掃部)が、探る対象の竹中半兵衛に即刻正体を暴かれるも、彼の明晰な頭脳や清冽な人柄に惚れ込んで弟子入りを志願。半兵衛が朱若に出した弟子入りの条件とは…。雑誌未掲載、全40ページ。

タナベキヨミ短編集(#3 一抹の恋)

前作「たった一つ望むこと」から続く、さらにスピンオフ要素の強い「一抹の恋」。自分を差し置いて竹中半兵衛の弟子になった朱若(明石掃部)に反感を覚える秀吉子飼いの市松(福島正則)だが、朱若の愛らしさと人柄に惚れ込み、周囲仰天のある宣言を…。(16ページ)「遠くとも君に」師・竹中半兵衛のそばで、常に役立ちたいと願いながら、とある事情から、保護者的立場の黒田官兵衛によって、姫路へと連れ戻される朱若。いったんは落ち込むものの、半兵衛と官兵衛の交流の手助けに奔走することに…。朱若こと明石掃部の生涯に深く関わってゆく黒田長政(松寿丸)も登場。(40ページ)「めぐる陽はきっと」織田と毛利の戦いのカギを握る宇喜多調略のため、竹中半兵衛・黒田官兵衛と共に、故郷・備前に帰って来た朱若。父や妹、領民達には大歓迎されるが、継母・藍からは冷酷な言葉を浴びせられてしまう。その背後には、藍の実兄・宇喜多直家の陰謀の影が…。(50ページ)雑誌未掲載、計106ページ・あとがき2ページ付き。