「桃山灰神楽」豊臣秀吉の猶子として前途洋々・豪奢な生活を送る宇喜多秀家。彼の心に暗い影を落とすのは、非業の死を遂げた姉との思い出。その『過去』が、ある事件に秀家を巻き込み…。表題作の「桃山灰神楽」に続き、秀家の家老・明石掃部の親族でもある黒田長政が抱く、父・官兵衛への屈折した感情が引き起こす出来事を描いた「砕かれた鏡像」。幼き日の秀家との約束を心に秘め、苦悩の日々を送る小西行長が主人公の「魚の楽土」…と、少しずつ物語がリンクしている、読み切りスタイルの連作です。コミック戦国無頼3月号・5月号・9月号掲載3作品とも32ページ(全96ページ)プラス、導入部2ページとカラー表紙・裏表紙を描きおろしました。
ブリーは有名写真家ジャクソンのもと、住みこみの秘書として働いている。“仕事関係の人間とは恋人にならない”…そうハッキリと宣言する彼とは、あくまでも雇い主と秘書というクールな関係。だから、どんなに居心地がよくてもジャクソンのそばに居続けるためには、惹かれていることに気づかれてはダメ――ブリーはそうやって気持ちをひた隠しにしてきた。だがある日、ジャクソンの仕事関係の男性にディナーに誘われ帰ってきた夜、彼はいきなり熱いキスを浴びせて…!?
編集者として働くクリスティンは、大手新聞社の面接を受けるため、オーナーが所有する城にやって来た。夢のポジションに意気込む彼女だったが、編集長のマシューに愕然とした。彼はまさかあの時の――!?10年前の苦い思い出がよみがえる…。モデルをしていた18のとき、肌もあらわな写真を無断で撮られ、新聞に掲載されたクリスティンは、レストランでその新聞の責任者を見つけ水をかけてやった。その相手こそが、目の前のマシューだったのだ!
「私の結婚相手は君だよ」ボスのニコラスから突然そう言われ、秘書のクレアは戸惑った。憧れの彼からプロポーズだなんて!だが実際は、言い寄る女性にうんざりした彼の業務命令だった。「愛」など不要、と言いきる彼にとって、この結婚は便宜上の契約にすぎない。愛のない結婚なんてできない…けれど断れば仕事を失ってしまうかもしれない…。クレアにはどうしても失業できない事情があったのだ。揺れ動く心に苦しみながらも、クレアはプロポーズを受けるが…!?