近年はMリーグの隆盛もあり、1万円近いライブビューイングチケットが即完売となるなど他のプロスポーツにも匹敵する盛り上がりを見せています。『コロコロコミック』が協力して小学生麻雀大会が開かれていることなどもあり、本格的に若い世代に広がりつつある麻雀。 とはいえ、小学生女子がメインターゲットである『なかよし』に麻雀マンガが登場したときは麻雀好きたちにも衝撃が走りました。遂に時代はここまで来たか、と。しかも、キャラクターデザインは『五等分の花嫁』の春場ねぎさん。まんが担当は既に『ごきげんよう、一局いかが?』で美少女×麻雀マンガの実績もある卯花つかささんという、力の入れようがうかがえる布陣。 連載開始時から大いに話題となったこの『ぽんのみち』ですが、『なかよし』最新号では付録として紙の麻雀セットまで付いてきており、これによって数万人の女児たちに麻雀を遊ぶ土壌が生まれるのかと思うと胸が熱くなりました(おじさんたちが大挙して『なかよし』を買っていた様子には目を瞑りながら)。 私自身も麻雀を覚えたのは小学4年生のころで、しかも教わったのは近所の2つ上のお姉さんからだったので、小学生女児でも麻雀は十分楽しめると断言できます。 1月からはアニメも始まり、尾道でも観光協会とコラボしてがっつりと施策を打っているようです。なお、『咲-Saki-』ファンの友人もアニメ放映開始と同時に早速尾道へ聖地巡礼に行っていました。 https://x.com/d_hara_standard/status/1743426031648907377?s=46&t=S5wm4E-TmT39NBg4BgQsPA マンガ版でも尾道の伝統行事なども描かれますが、アニメだと背景描写がより多くなるので巡礼の楽しみも増していくことでしょう。 マンガ版の内容としては、毎回がっつり麻雀をやるわけではなく傍らに麻雀がある女の子たちの日常系ストーリーという色合いが強いです。ガチの麻雀好きからすると物足りなく思えそうですが、『なかよし』でやる作品としてはこれくらいの塩梅がちょうど良いのだろうと思います。 私は麻雀大好きで負けず嫌いなお嬢様、リーチェさんが好きです。ハンドルネームが「リーチェいっぱつ」なのも良いです。 本作を読むだけでも麻雀の基本的なルールは覚えられると思いますし、『咲-Saki-』をきっかけにプロ雀士になった伊達朱里紗さんのような子が本作をきっかけに生まれてくれたら(参考:『朱色のステラ 伊達朱里紗』)それはとっても素敵なことだなと思います。 アニメ放映と併せてもっともっと彼女たちの麻雀のある日々を、見ていたかったなぁと思うのと、敢えて言うならば1冊1000円は子供がお小遣いで買うには少し高いので、なかよしの他の単行本と同じく500円前後で出して欲しかったなぁと。商売の都合は解りながらも。
兎来栄寿
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