あらすじ
5歳の時母親が亡くなり、10歳の時伝染病で父親まで亡くなった少年「飛雲」。彼は彫刻家だった父からその才能を受け継いでいた。 両親の木像を作り、二人の墓の前にそなえたある日、それを見た老人から「自分を師匠にすれば天下一の武術を教えよう」と話しかけられる。怪しいとは思ったものの老人が見せた武術に惹かれその申し出を受けてしまった飛雲。案の定、武術などろくに教えず、訓練といいながら家事と金稼ぎばかり… そんなある日、女装して働いている酒楼で偶然武林盟主の娘である「羅 香凜」の命を救った。飛雲は男であることを隠して香凜と親しくなるが…
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主人公含め、登場するキャラがみんな立っていて面白いです! 武侠ものっていうジャンルの正統派がどこにあるか自分には分からないし、この作品は決して正統派ではないんだろうなと感じさせはするけど、この作者さんが料理すればなんでも面白くなるんだろうなという空気感があります。 https://piccoma.com/web/product/52248 最近webtoonをよく読む知人がいて意見交換していくなかで「武侠もの」にハマり始めました。 「武侠もの」は、あくまで10作品くらい読んだだけの知識でざっくり言うと、昔の中国で様々な武術が盛んだった時代・地域の達人たちによるバトルアクション、という感じのお話です。(詳しく知りたい方はちゃんと調べることをオススメします) 日本でいうと『バガボンド』とか『無限の住人』や『るろうに剣心』~『ドラゴンボール』の間くらいの空気感に近いんでしょうか。 剣にオーラみたいなもの纏ったり、剣から遠距離技みたいなもの放ったり、界王拳みたいなパワーアップ技もあったりします。 その武侠ものがwebtoonになると、フルカラーだし演出がしっかり派手で、転生だったりやり直しだったりと一つ設定が乗っかっていたり、スッキリする展開も多くて、もっと気軽でライトに楽しめる感じでサクサク読めます。 この『飛雷刀』は、転生とかやり直しとかそういったチートが無いので、キャラやストーリーに正面から向き合っててすごく好きです。 最初、両親を亡くした少年が両親の木像を彫ってたら、その器用さを買われて通りがかりの老師匠に誘われ武功の修行をすることに。 いざ修行が始まると無茶ばっかり言われるし雑用ばっかりさせられるしで最悪なんですけど、器用な主人公が飲み込みが異常に早いのでどんどんできていくわけです。 修行が進むと街に出るようになって新たな出会いもあり、今後の目標が立ったりしていくんですね。 年月が経って途中からの学園編?あたりの空気感は『Landreaall』に近いものもあるかも。たぶんもっと無茶苦茶だけど、良い意味で。 本格「武侠もの」ではなく、師匠との揉め事があったり、笑える理不尽な出来事があったり、恋愛に近い交流があったり、友人とのドタバタあったり、たまにシリアスなバトルもちゃんとあったりですごく楽しいです。 どうやら原作小説は韓国の武侠小説で歴史に残るほど大人気だったらしいので、これからもどうなっていくのか楽しみです。