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時は18世紀中葉幕末をさかのぼること約100年前の江戸時代ど真ん中。幕府の実権を握る時の権力者・老中田沼意次は、日本を狙う西洋列強としたたかに駆け引きをしつつ重商・国防政策を推し進めていた。そんな中、能力をもてあまし風の吹くまま気の向くまま、無節操な生活をしていた江戸の自称天才博物学者・平賀源内は、長崎は出島で東インド会社付けオランダ人医師から壊れた西洋カラクリ人形『まりあ』を手に入れる。源内はまりあを修理しひと儲けを企てるが、目覚めたまりあはただの人形ではなく、自律した意思と超能力とも言うべき不思議な力をもった『生きている人形』だった。まりあを巡る幕府と西洋秘密結社の巨大な密謀が渦巻く中、源内はまりあの秘密を探る旅を通して自らのなすべき事を見つけてゆく。
時は18世紀中葉幕末をさかのぼること約100年前の江戸時代ど真ん中。幕府の実権を握る時の権力者・老中田沼意次は、日本を狙う西洋列強としたたかに駆け引きをしつつ重商・国防政策を推し進めていた。そんな中、能力をもてあまし風の吹くまま気の向くまま、無節操な生活をしていた江戸の自称天才博物学者・平賀源内は、長崎は出島で東インド会社付けオランダ人医師から壊れた西洋カラクリ人形『まりあ』を手に入れる。源内はまりあを修理しひと儲けを企てるが、目覚めたまりあはただの人形ではなく、自律した意思と超能力とも言うべき不思議な力をもった『生きている人形』だった。まりあを巡る幕府と西洋秘密結社の巨大な密謀が渦巻く中、源内はまりあの秘密を探る旅を通して自らのなすべき事を見つけてゆく。
1878年(明治11年)、動乱の幕末は遠ざかり、長崎では海外貿易で莫大な利益を得る商人が多く現れはじめていた。西南戦争で親を亡くした少女・美世(みよ)は奉公先を求めて鍛冶屋町の道具屋「蛮」(ばん)の扉を叩くが、そこで彼女を待っていたのは、店主・小浦百年(こうら・ももとし)がパリ万博で仕入れてきた最先端の品々と、それらに宿るベルエポックの興奮と喧騒だった……ジャック・ドゥーセのドレス、ダニエル・ペーターのミルクチョコレート、シンガー社のミシン、セーラー服、エジソンの蓄音機、革ブーツ、眼鏡、幻灯機(マジック・ランタン)……先進と享楽の都・パリ渡来からやってきた“夢の品々”に導かれ、少女はまだ見ぬ世界へ歩み出す……
たまを 十四歳。廓に生まれた少女が残した季節の記憶。慶応二(1866)年、日本の花鳥風月と異国の文化が交錯する長崎・出島―― 早逝する宿命を背負い、美しくも残酷な季節を生きたある少女の物語。第24回手塚治虫文化賞「マンガ大賞」受賞!! 高浜寛最新作 『ニュクスの角灯』『蝶のみちゆき』に連なる「長崎三部作」最終節 (あらすじ) 長崎・丸山遊郭の「たまを」は姉女郎・咲ノ介の禿(かむろ)として出島のオランダ商人邸に入る。炊事、洗濯、お使い……日々の労働に四季折々の風物を見つけ、医師のトーンやコックの岩次、フランス人貿易商の息子・ヴィクトール、混血児の小浦百年など個性豊かな人々との出会いに「廓の外」を垣間みる。「お前は大人にならんでええ…」かつての姉女郎・几帳の言葉の意味を測りかねたまま、たまをはいつか来る「その時」を静かに待つ――
「ごめんね寂しか思いさせて……大丈夫そうそう長くは待たせんけん……」遠く響く三味線に異国の言葉が混じり合う長崎丸山。絶世の花魁と重い病を抱えた一人の男の過去が、やがて密やかな“愛と死”の物語を紡ぎ始める……“世界”がいち早く評価した孤高の俊才・高浜寛が、長崎丸山に生きる遊女の「切なすぎる純愛」を洗練を極めた筆致で描く。国内の漫画家、海外のバンド・デシネ作家、映像作家など、ジャンルや国籍を問わず多くのアーティストたちから熱い注目を集める傑作!!<世界の巨匠たちが絶賛!!>今、最も読まれるべき漫画がここにある。知っているようで知らない時代、美しき遊女のお話。なんとも気負いのない絵と語りのうまさが際立つ――心が揺れる。高浜寛の物語表現は描く度に高まってゆく。(谷口ジロー/フランス芸術文化勲章受章作家)本作『蝶のみちゆき』の少なからぬ魅力はヒロイン・几帳が湛える穏やかな悲しみにあり、読む者を幕末・明治の遊女の世界へと導く官能と情緒にある。私たちは初期作品からずっと高浜寛の繊細な仕事に注目してきたが、彼女はこの作品により世界的コミック作家の最高峰へ至る新境地を切り拓いたようだ。(ブノワ・ペータース&フランソワ・スクイテン/アングレーム国際漫画祭大賞・文化庁メディア芸術祭大賞『闇の国々』著者)
母は、人生の重荷を下したかのように、ゆっくりとゆっくりとボケていきました─ 62歳、無名の“ハゲちゃびん"漫画家が 施設に暮らす認知症の母との 「可笑しく」も「切ない」日々を綴った 感動のコミックエッセイ! 40歳で故郷長崎にUターンした漫画家(62歳)が、親の老いを見つめてきた日々の、笑えて、温かくて、どこか切ない家族の物語。 主人公は、認知症と診断され施設に暮らす現在89歳の母。母が見せる「人生の重荷を下ろしたとびっきりの笑顔」や、著者のはげた頭を見て名前を思い出すエピソード、時折つぶやく亡き父との思い出話などを描いたコミックエッセイです。 「忘れること、ボケることは、悪いことばかりじゃないんだ。母を見ていてそう思った」
長崎を舞台に、認知症で施設に暮らす91歳の母の「今」と「昔」を、64歳の息子がどこまでも優しく切なく漫画で描く。ベストセラー『ペコロスの母に会いに行く』の作者の第2弾。週刊朝日で好評連載中。
生まれも育ちも長崎県!!漫画家の三女が描く、ちょっと珍し~い5人姉妹の毎日がコミックス化!!年齢、性格、趣味だってみんな違うけど、なぜか盛り上がるのは…やっぱり遺伝子のなせる業!?あなたが共感できる姉妹、きっといる!!5人姉妹からのメッセージページ、描きおろし収録!!★単行本カバー下画像収録★
“バラモン村”の青年団に所属する暴れん坊・百足軍兵(ももたり・ぐんぺい)の、ハチャメチャな活躍を描いたローカル人情アクション。長崎県五島地方にある通称・バラモン村の青年団員・百足軍兵は、青年団に新しく入る周平(しゅうへい)の歓迎パーティのために酒屋の政敏(まさとし)から酒をもらうが、政敏の妻・絵里(えり)の素行調査を頼まれる。そして団員としての初仕事で絵里を張り込む事になった周平だったが……!?