あらすじまめに働き、生真面目で、だけど心はやわらかで…… かつての東京を生きた人々のささやかだけど豊かな暮らしを、気鋭の作家がみずみずしい筆致で描く珠玉の連作短編集。市井の生活を丁寧に写し取った愛すべき十五編に加え、描き下ろしコラムとおまけ漫画も沢山収録!
日本から失われてしまった"四季"だ…… 江戸時代の考証がしっかりしてるのはそうなのだけど、その風俗豆知識みたいなのを決して押し付けがましくせずお話に上手く取り入れているのがプロい。食べ物が全部美味しそう! 線の省略とかは高野文子っぽくも思えた。