あらすじわずか0.5ミリの侍が50匹入っているという新製品の電気カミソリ。舞踏会に出席する坊ちゃまのために、じいやが買ってきたものだ。しかし、1匹の侍の腕が未熟で剃り残しが生じ、その侍が恥ずかしさのあまり逃げ出してしまい…!? (「ヒゲソリ武士道」) 吉田戦車が紡ぎ出す不思議な「機械」ワールド。タイトルに偽りなく、それぞれの機械が使命を全うすべく「一生懸命」働きます。あまりの健気さに感動すら覚える、オムニバス形式ギャグ漫画、第1巻!
気付けば毎日色んなものを充電し続ける生活を送っている。昔に比べれば確実に便利にはなってるのだけど、色んなSFとかで夢見た世界ってこんなんだっけ?という気持ちにもなる。 しかし何というかそういう、若干の残念さを持った機械は愛おしい。 どうしても使ってもらいたいウォシュレット、モグラを守りたいモグラ叩き、スキューバダイビング中にウナギのにおいをかがせてくれる潜水具、オーブントースターみたいにマヨネーズを塗って焼けないことを申し訳なく思うトースター(一番好き)…擬人化や機械の暴走みたいなものは手垢のついたテーマだが、流石に独特過ぎる想像力が発揮されていて感動した。 脱・人間中心主義という言葉が声高に叫ばれる昨今、大いにインスピレーションを与えてくれる作品。