あらすじおばあさんが一人で営む売店・川沼屋。そこにある肉まんなどを暖める機械「まん暖器」は、みんなの人気者。しかし、川沼屋・本店からの命令で今シーズンの販売は中止となり、まん暖器の中は空っぽに…。やがて、残念がる人々の声を聞いたまん暖器は、おばあさんに無断で…!? (「まん暖器の無謀」) それぞれの機械が使命を全うすべく「一生懸命」働きます。あまりの健気さに感動すら覚える、オムニバス形式ギャグ漫画、最終巻!
気付けば毎日色んなものを充電し続ける生活を送っている。昔に比べれば確実に便利にはなってるのだけど、色んなSFとかで夢見た世界ってこんなんだっけ?という気持ちにもなる。 しかし何というかそういう、若干の残念さを持った機械は愛おしい。 どうしても使ってもらいたいウォシュレット、モグラを守りたいモグラ叩き、スキューバダイビング中にウナギのにおいをかがせてくれる潜水具、オーブントースターみたいにマヨネーズを塗って焼けないことを申し訳なく思うトースター(一番好き)…擬人化や機械の暴走みたいなものは手垢のついたテーマだが、流石に独特過ぎる想像力が発揮されていて感動した。 脱・人間中心主義という言葉が声高に叫ばれる昨今、大いにインスピレーションを与えてくれる作品。