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「あなたには俺の人質になってもらう」誘拐から恋が動き出す、大正ロミジュリラブストーリー！ 自由に憧れる箱入り令嬢・矢島椿（やじまつばき）は、容姿端麗な謎の青年、白河勇（しらかわいさむ）にカフェーの前で声をかけられる。優しく聞き上手な勇につい心を許してしまう椿だったが、目を覚ますとそこは勇の家で…！？ 敵対する名家の元へ生まれた2人の大正恋物語。
敵対する家同士の交渉が終わるまで、人質として白河家にとらわれることになった椿。椿の従者・啓介は椿を助けに白河家に侵入し、勇に剣を向けるが、身を挺して勇をかばった椿はとっさに「この方は私の恋人です」と嘘をついて……？ 誘拐から恋が動き出す、大正ロミジュリラブストーリー！
偽物の「恋人」として振る舞う椿と勇は、白河家が主催する夜会に参加することに。勇に密かに思いを寄せる従妹の真美は、椿を恋のライバルとみなして数々の質問を投げかけてくる。焦った椿は、大胆な行動に出て……？ 誘拐から恋が動き出す、大正ロミジュリラブストーリー！
冷戦状態の矢島家・白河家が交渉を行う日。家の元で縛られ続ける椿の未来を案じた勇は、「最後に外へ出かけないか」と椿を下町へ誘い出す。射的や人形焼等、初めての体験に椿は目を輝かせる。そんな中、遊園地で観覧車へ乗り込んだ2人は、機械の故障で車内に閉じ込められてしまい……！？ 誘拐から恋が動き出す、大正ロミジュリラブストーリー！
白河家での暮らしが終わり、矢島家に戻った椿。女学校の最終学年を迎える椿の元に、財閥の息子・高岡大地（たかおかだいち）との縁談が舞い込んでくる。見合いの前日、勇と過ごした日々を思い返す椿の元に、突如姿を見せた勇は……。敵対する名家に生まれた2人の関係が急接近！？ 誘拐から恋が動き出す、大正ロミジュリラブストーリー！
化粧を施され、大地との見合いの日を迎えた椿。家同士の思惑のため、椿の気持ちとは関係なく結婚の話が進んでゆく。「大切な皆が幸せになれるように私は生きたい」と自分の思いを押し込める椿だが、大地に別室へ連れ込まれそうになった瞬間、心の中に勇が浮かび……？ 誘拐から恋が動き出す、大正ロミジュリラブストーリー！
「この人の隣にいると、胸がいっぱいで少しだけ切ない」列車に乗って駆け落ちした椿と勇。矢島家の皆のことが頭をよぎるが、椿はそれを振り払うように勇との時間を楽しんでいた。一部屋しか空きがなかった宿で、図らずも共に夜を過ごすことになった２人は……？ 誘拐から恋が動き出す、大正ロミジュリラブストーリー！
「いつまでも逃げていられるわけじゃない。少しの間ありがとう」この関係は互いを不幸にするだけだと考え、勇と離れることを決意した椿。矢島家に戻ると、大地との縁談は破談になっていた。頭を下げる椿に父・恵一郎は、亡き母・桜をめぐる白河家との因縁の関係を語り始めて……？ 誘拐から恋が動き出す、大正ロミジュリラブストーリー！
「貴方が拒んでも、もう二度と手放せそうにない」勇と離れてから何を食べても味がせず、大好きな甘味にも気が向かなくなった椿。子どもの頃、今は亡き母親からよく読んでもらった絵本のページをめくっていると、啓介から「気分転換にいかがでしょう」と神宮参拝に誘われて……？ 誘拐から恋が動き出す、大正ロミジュリラブストーリー！
「私は勇さんが好き。本当に好きなの！」正式に交際の許可を得るため、親同士の確執をなくすことを決意した椿と勇。椿の亡き母の命日、墓前に白河家・矢島家の面々が顔をそろえる。そんな中、勇の父親は、椿の母親との記憶を語りはじめ……？ 誘拐から恋が動き出す、大正ロミジュリラブストーリー！
「あなたがあまりに楽しそうだから、俺も少しだけ楽しんでみようかと思えたんだ」晴れて両親に交際を認められた椿と勇。２人が出会った思い出の場所・甘味店で、勇から改めて「好きだ」と伝えられる。その想いに応えようとする椿だが、勇から予想もしなかったことを告げられ……？ 誘拐から恋が動き出す、大正ロミジュリラブストーリー！
「これからも、私とずっと一緒にいてくださいますか？」英国に旅立った勇を思いながら、手紙をしたためる椿。見合いの釣書を断り、父親にある頼みごとをしようと決意する。一方、留学先で椿のことを尋ねられた勇は「優しくて強くて美しい人だ」と答えて……。誘拐から恋が動き出す、大正ロミジュリラブストーリー、完結巻！
