あらすじ人々が寝静まる深夜の街、夜ごと開かれる命がけのバトルロイヤル「ゲーム」。開戦2週目の最終日、水巻舞子(みずまき・まいこ)は学校帰りにクラスメイトであり優勝候補“七柱”の一人・亜子(あこ)と偶然出会う。さらに亜子同様の強敵“七柱”の纏(まとい)と美苑(みおん)のコンビにも遭遇し、結局4人でカラオケに行くことに!? そこで纏から共闘を持ちかけられた舞子が抱いた覚悟とは……。戦いが、友情が、そして百合がクライマックスに向かって加速する、怒濤の最終巻!
20年に一度、魔術団体が大いなる力を求めて争う「ゲーム」。参加者の一人、水巻舞子は、所属団体の思惑とは別に「親友の命」を守るため、命懸けの戦いに挑む。普段の大人しさと裏腹に、強い意思と冷静さで他を圧倒する力を身につけた彼女は、優勝候補「七柱(ななはしら)」と、次第に関わり合ってゆく……。 ▲▼▲▼▲▼ スピード感と力感、冷静さと恐怖に歪む顔、そして恍惚。圧倒的な戦闘描写に引き摺り込まれる。特に主人公・舞子がスピード重視の戦闘スタイルなので、読み合い、一手先を争うギリギリバトルが熱い! 戦闘を離れれば、親友との日常……これほぼ愛し合ってるよね?なやり取りから、「七柱」の連中との様々な関わり……勝者が一人しかいない戦いをする彼女達の、生きる意味・戦う理由・戦う運命を甘受するのか等々の、ゲームへの根本的な問い。それに直面する舞子の心の揺れと、大切な事へのブレなさには、切なく大きな百合感情がある。 暗く・重い世界を、ひたむきに「愛」に生きる舞子の限界バトルから、目が離せない!残酷さから、目を逸らすな。