あらすじブラック企業でパワハラにあい、心が消耗していた青年・空室は、SNS上で悩みを聞いてくれていた松明と出会い、人生を豹変させる。松明と空室の二人はSNSに寄せられたSOSに応えようと、「これで最後です」と遺書のようなDMを送ってきた少女と会うことに。親にも見放され夜の街を彷徨うしかなかった少女が“最後にやりたいこと”とは? 現実では助けてとも叫べない者達のクライム・ヒューマンドラマ、新章の第二巻。
サイコミで始まった新連載。 ブラック会社で働くも毎日怒鳴られ、苦痛な日々を送る主人公佐藤。ある日、松明という名のSNSアカウントを見つけ、彼のつぶやきに救われながらも社畜生活を続ける。しかしクビを言い渡され父にも怒られ、ついに生きる理由を失ってしまう。松明に遺書まがいのDMを送ってはオーバードーズでもしてもう死んでしまおうかと考えるが、松明からの返信は「会いたいです」という思いがけないものだった。 社畜の描写が結構キツイかもしれませんが、だからこそ胸に響きます。佐藤みたいな人、いっぱいいるよなあ。 松明から初めて返信が来た時の、雨が止んで朝日が差すシーンがたまらなく好きです。佐藤にとって松明からの返信は、まさしく光だったんだなと思いました。 松明の言葉や容姿の雰囲気、1話のあの「手伝って」のシーン。全体通して暗いのに、どこか甘美で綺麗だと思ってしまった。 2話の「神様みたいな人だ」と松明に対して思う佐藤も、すごいなあと純粋に感心した。そういう観点を持つ佐藤、真面目で本当に良い人なんだろうな。 3話のスピード感も最高です。この2人がどんな結末を迎えるのか、しっかり最後まで追いたい。