あらすじ東京に住む未央は、文通相手の少年に会おうと長崎へ向かった。相手の名前は、橋本潤。突然の来訪に彼は戸惑うが、話をする内に心を通わせる。家庭環境に悩みを持つ潤は、趣味のカメラを職業にしたいと思い始めていた。だが、母との別離がトラウマとなり、夕陽を撮ることができない。見守る未央は、この先も彼と共にいられるのか……? 表題作は、手紙が結ぶ少年少女の物語。ほか、思いがけず再会した男女のラブストーリー『落ち葉の音にふりむいて』など短編2本を併録。続きを読む