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ある人に長い、長い間心を奪われながらも違う人と偽装結婚した光。しかしその想い人が突然現れて…夫の晴天、そして想い人との三角関係を描く。思い焦がれ、諦め、飲み込み、そして選んだ覚悟。そのすべてをゼロにする「あの人」誰を愛するのか誰に愛されるのか新感覚ラブストーリー!
ある人に長い、長い間心を奪われながらも違う人と偽装結婚した光。しかしその想い人が突然現れて…夫の晴天、そして想い人との三角関係を描く。思い焦がれ、諦め、飲み込み、そして選んだ覚悟。そのすべてをゼロにする「あの人」誰を愛するのか誰に愛されるのか新感覚ラブストーリー!
美しい空と海の光景の中で、あまりにも不穏な序章が幕を開けた。 小1の頃の恋を引きずったまま、男性と結婚した女性。彼女が再会を願う歳上の女性は、離婚してふるさとに帰って来る。 再会する二人。しかし歳上の彼女は、想いを知ってか知らずか主人公を翻弄する。 酷い仕打ちに萎れる女性を、見つめる夫。感情を隠そうともしない妻と、何も知らないが妻が何かを抱えているのを気づいていそうな夫。二人が普通に生活する様子が既に破局を孕んでいる感覚に、心が落ち着かない。 そして翻弄する女。彼女は人の気持ちを弄ぶことしか頭にないのでは?と感じられる。驚くほどの「悪女」に、やはり心がざわつく。 広い田舎の光景に人物を配する作画は、主人公が持つ一眼レフで切り取ったような空気感がある。その美しさと、主人公夫婦の恋の切なさが私の読書を支える。 全く先の予想がつかない。これが百合エンドになるかどうかも。そもそもこの「ひとでなし」と、幸せな恋愛になるとは思えない。それでも主人公の、執着のような恋をかつての私の恋に重ねて、切実さを共有しながら追い続けたい。