僕が結婚した女性には娘さんがいる。高校2年生の女の子で透桜子ちゃんという。年頃の娘さんがいると聞いて心配したけど、懐いてくれているようで良かった。良かったんだけど、なんだか妙に距離が近すぎる瞬間があって…? 「これからよろしくね、パパ」 この子の真意は、きっと誰にも分からない。SNSで話題の作家が贈る、仄暗いホームサスペンス。
牽制した透桜子をよそにパパに近づくゆりか。自分の目論見通り事を運んでいるつもりだったが透桜子は一枚も二枚も上手で、次第にゆりかは追い詰められていく…。
夏休み、弘人の家に帰省中。弘人の妹・知佳が透桜子に感じる危険な違和感。「お兄ちゃんのため」に動く知佳だが、自身が抱える爆弾と透桜子・都子たちの一挙一動に翻弄され、弘人との関係を壊しかねない決定的な一言を…!?
再婚相手の連れ子が女子高生で、接し方に戸惑いつつも上手くやれそうな感じだし、懐いてくれてるしなぁと思ったが、もの凄く距離が近いし何かヤンでる要素ありそうな・・・いや、でもちがうか・・・な気持ちでいる主人公のお父さん そのお父さんを病的なまでに好きなヒロイン ヤンデレ描かせたら、あなただ大将だよ、先生・・・ 他作品でもそうだが、近い間に発売した3作品とも心がザワつく作品ばかりで、どれも今後にマジで期待 今熱い作家の一人なので、みなさん追うなら今の内ですよ
一巻だけでは透桜子の深層心理は見えてこない。それでも、彼女の恐ろしさは伝わってくる。 最大限馬鹿になって先入観をなくして善意だけで見てみれば、父親に甘えてみたい優等生の女の子に見えなくもないかもしれない。2人きりのときだけ距離が近いのも、母親や学校での振る舞いと違うのも、不器用なだけと捉えられるかもしれない。 でも、それだけでは片付けられない後ろ暗さがある。 「再婚相手の娘がめちゃくちゃ甘えてきて困ってます」なんて気持ち悪いハーレム系コメディにありそうな設定なのに、その気持ち悪さをゾクゾクする恐怖にして表現しているのが面白い。 透桜子が何を考えているのかまだわからないけれど、深い闇が奥行きがあることだけは見えている。それが真っ暗だからこそ、見たくなるし見るのが怖くて引き込まれる。 透桜子の母親にも何か秘密があるのか?という点も気になってくる。今のところ可愛らしい母親でしかないけれど……。 透桜子の秘密を知りたいけれど、明かされないでほしい気もしている。 でも、はやく続きが読みたい作品。
『絶対に風呂に入りたくない彼女VS絶対に風呂に入れたい彼氏』の蝉丸さんが描く、前作とは打って変わって不穏な物語です。 近年では、主人公が無条件で努力もせずに無双する作品を好む方が多いといいます。仮にイケメンでなかったとしても女性にやたらと好かれる、そんな主人公はたくさん見ると思います。 しかし、本作はそんな無条件で好かれる主人公という存在に対してある種メタ的な立ち位置にある気がする作品です。気がする、というのはまだこの作品の核、ヒロインの高校2年生の完璧黒髪ロング美少女・透桜子(とおこ)の真意の深淵が見えないからです。おじさんが女子高生に好かれる物語といえば『娘の友達』のような作品もありますが、ああいった類の物語ともまた性質を異にしています。 主人公は、結婚相手の娘である透桜子に最初からやたらと好かれます。それどころか、父娘というラインを踏み越えるようなスキンシップをしてきます。その行為には、果たしてどんな動機があるのか? 公式からも「仄暗いホームサスペンス」として提示されていますが、これはサイコホラーなのか? ホワイダニットのミステリーなのか? とも思わされる内容です。そして、その混乱に更に拍車をかけたのが今回発売された単行本における描き下ろしの最後の描写です。この物語を読み解くためには、絶対に必要であろう重大なピースが描かれていました。 単行本の続きとなる連載最新話付近もなかなかすごい展開になっていますが、この描き下ろしと併せて考え点と点を繋ぎ合わせたときに浮かび上がる像が果たして現実のものとなるのか……。 透桜子のピュアモードと闇モードのギャップを美味しくいただきながら、続きを楽しみに待ちます。
再婚相手の連れ子が女子高生で、接し方に戸惑いつつも上手くやれそうな感じだし、懐いてくれてるしなぁと思ったが、もの凄く距離が近いし何かヤンでる要素ありそうな・・・いや、でもちがうか・・・な気持ちでいる主人公のお父さん そのお父さんを病的なまでに好きなヒロイン ヤンデレ描かせたら、あなただ大将だよ、先生・・・ 他作品でもそうだが、近い間に発売した3作品とも心がザワつく作品ばかりで、どれも今後にマジで期待 今熱い作家の一人なので、みなさん追うなら今の内ですよ