ポエムマンガ
湘南爆走族 ファースト フラッグより
一九七九年の冬 茅ヶ崎にはパシフィックホテル
江の島の灯台はサンダーバード1号と呼ばれていた 波音は三拍子
風は全音符 海岸の松の枝は四拍子で揺れている
まだ何者にも変化していないティーン・エイジャー達は皆
カバンの中とポケットに予感を隠し持ってる
予感は触る事さえできない
今夜はどうして過ごそう 夜をどうやってやり過ごそう
家にレコードはあっても まだ上手に踊る事はできない
一九七九年 昭和五十四年 第2次オイルショックとインベーダー
ロックンロールはレコードの中にいる
今はまだ踊り方を知らない