父親の命令で寺院騎士団で剣の技を磨く辺境伯令嬢ルイス・バランティン。彼女が女だとほとんどの団員は理解しているのだけれど、フレイムランス帝国次期皇帝のジェラルドだけはそれに気づいていなかった。騎士団で舞踏会が開かれた夜、ルイスの部屋に現れたジェラルド。突然の訪問はいつものことだが、常と様子が違う彼に突然押し倒されてしまい―――!?
一夜の過ちの末、子供を身ごもってしまったルイス。騎士団を辞め実家に戻るも父親に絶縁を言い渡されてしまう。親戚の家に身を寄せ無事子供を産み平和に暮らしていたのだけれど、そこに見たことのある紋章をつけた人物が現れて……?
なんの連絡もなくルイスの暮らす辺境の邸にやって来たジェラルド。息子・エディの血統を隠すルイスは早々にお引き取り願うも、ジェラルドは彼女の指に皇后の印璽の付いた指輪を嵌めてーーー!?
女嫌いの皇帝陛下・ジェラルドが何故、ルイス・バランティンに好意を持ったのか? 初対面の『勇敢で小柄な少年』のイメージを払拭した騎士団の舞踏会に至るまで彼の中で起こっていた葛藤とは…?
帝都へ向かう道中、皇后の器ではないというルイスにあれこれ理由を述べ説得を試みるジェラルドだが…?
王城についたルイス。今まで暮らしていた辺境との様々なギャップに呆然としてしまう。そんななかジェラルドとエディの交流を見て複雑な気持ちになるが…?
『皇帝陛下、子連れ夫人との恋』新聞にジェラルドとのスキャンダル記事を書かれてしまったルイス。それを知った王宮の女帝”太皇太后様”に説明を求められるが……!?
宮廷に出廷することになったルイス。そこにいるの女帝である太皇太后様とその取り巻きの貴族ばかり…完全アウェーなこの状況どう乗り越えればいいの?
ジェラルドを取り巻く環境や自分の置かれた立場をようやく理解してきたルイス。そんな中ついに、戴冠式&結婚式が一挙に執り行われることになりー--?
戴冠式を終え、そのままジェラルドとルイスの結婚式にうつる。不服そうな太皇太后ら貴族をよそに、民衆には大歓声で迎えられ結婚式は大成功を収めるがその後の夜会に寺院騎士団の悪友たちが現れて―――!?
悪友ふたりに促され、ダンスを踊ることになったジェラルドとルイス。寺院騎士団での舞踏会を思い出すジェラルド。途切れた記憶の片隅にルイスを組み敷く様子が現れてーーー!?
ルイスとコーリンの親密な様子に嫉妬を隠せないジェラルド。ダンスもそこそこにルイスを連れて部屋に引き下がるがーーー?
結婚式を終えてもジェラルドにエディは彼の子だと伝えられないルイス。エディにせがまれ外で遊んでいるとコーリンがやってきて―――?
親友3人にエディの出自について問われるルイス、ジェラルドとの関係も周囲と自身の認識の差があったことを知り動揺するそこにジェラルドがやってきて―――!?
仲間の後押しを得て今度こそジェラルドに真実を伝えようと勇気を出すルイス。しかしそこに皇后さまと叔父のフィリップが現れて!?
遂にジェラルドに真実を告白したルイス。しかしジェラルドは理解するそぶりもなし。もどかしすぎる状況に思わず怒りがこみ上げ?
アネッサとエディを盾に、逃亡を図る皇弟・フィリップ。しかし、続々と集まる現皇帝派の兵士たちに取り囲まれてしまう。そこに思わぬ人物が現れて?
ついにジェラルドにエディの父親を伝えることができたルイス。彼が忘れてしまっている「あの夜」のことを説明し、さらに自分への本当の気持ちを問うが――?
約束通り、ローランド(くまのぬいぐるみ)を庭に取りに来たルイス、ジェラルド、エディ。陽の光の下で改めて血のつながりを確認するが…?