あらすじ

あの“ゴタゴタ”から急激に離れてしまった堺(さかい)、正二(しょうじ)、ゴッホ。しかしゴッホは不思議な雰囲気を持つエルムと出会い、次第に惹(ひ)かれあっていくが……!?――もう戻らない!三人の関係は決定的に変わってしまった。それは地震のあった、たった一晩のことだった。青春は楽しい。青春はアオい。そして青春は痛い。
バカとゴッホ(1)

晴れ舞台である高校最後の文化祭を目前にして、突然メンバー2人が脱退した学生バンド「ムーズムズ」。残された堺(さかい)と正二(しょうじ)は、独学で服飾を学ぶクラスメイトの女の子・ゴッホをひょんなことからスタイリストとして迎え、夢に向かって歩みはじめるが……!?――「バカ」なりに一本筋が通った男の本気の恋と本気の青春。

バカとゴッホ(2)

あの“ゴタゴタ”から急激に離れてしまった堺(さかい)、正二(しょうじ)、ゴッホ。しかしゴッホは不思議な雰囲気を持つエルムと出会い、次第に惹(ひ)かれあっていくが……!?――もう戻らない!三人の関係は決定的に変わってしまった。それは地震のあった、たった一晩のことだった。青春は楽しい。青春はアオい。そして青春は痛い。

バカとゴッホ

男と男と女。3人の青春物語

バカとゴッホ 加藤伸吉
かしこ
かしこ

絶対おもしろいやつだと思って読んだらやっぱりおもしろかった。 子供の頃からの幼馴染みで今も同じ高校に通っている堺と正二はバンドを組んでて、才能はあるんだけどなんだか上手くいっていない。二人はひょんなことからクラスメイトで服作りのセンスが抜群で「ゴッホ」というアダ名の女の子と仲良くなる。ゴッホが高校を辞めて服作り一本でやっていく決心をして、堺と正二もそれを応援するんだけど、高校卒業して働きながらバンドを続けるのも難しいし、ゴッホも親からの援助も打ち切られてお金がなくて、社会に揉まれてみんながどんどんダメになっていく。これが1巻。名付けるなら「3人の青春編」って感じ。 2巻はバラバラになった3人がまた再会していく話で、あらすじにすると漫画らしい展開の連続なんだけど、まったく安っぽくない。私は2巻からが好きだった。特にゴッホが衣装係として働き始めたショークラブで出会うエルムとの恋の場面。エルムも変わり者なのがまたいいんです。最初は堺とゴッホが中心の話なんだけど、タイトルの「バカとゴッホ」の意味が堺と正二の二人のことに変わっていく、これが見所ですね!でも3人の出会いがとてもいい結末を迎えたラストも素敵でした。