定年退職を間近に控えた夫の突然の宣言に、専業主婦の長峰春子(ながみね・はるこ/54歳)は驚愕した。なんと住み慣れた都会を離れ、田舎の山川村温泉郷に移住するというのだ。二人の子供はもう独立しているので、今後どうしようと確かに自分たちの自由だが…さすがにとまどう春子。しかし夫の信念は固く、ついに移住は決行される。ところが、かつては温泉地として大いににぎわっていた山川村も、隣り町に大型スパ施設ができた影響ですっかりさびれ、まるで活気のない土地になってしまっていた。「こんな不毛な場所で、この先いったい何を生きがいに暮らしていけばいいの?」絶望的な思いに駆られる春子だったが、そんなとき目に飛び込んできたのは、『芸妓(げいぎ)見習い募集、年齢不問』という新聞の折込チラシだった。すると春子の中で、昔とうにあきらめたはずの芸者への憧れがメラメラと再燃して…? いま、女の人生、第2のチャレンジが始まる――!(※本コンテンツは合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.6-1~特集/はたらく女たちの天国と地獄」の内容と重複しています。ご注意ください)
二ノ宮悠茄(にのみや・ゆうな)は総務部所属のOLだが、ゲス課長のセクハラ&パワハラ攻撃に耐えつつ、やりがいのない仕事をただこなすだけの日々を送っていた。そんなある日、ふとしたきっかけで営業部のやり手美人OL・朝比奈円(あさひな・まどか)と一緒に飲む機会を得て、彼女の馴染みの店に連れて行かれるのだが、なんとそこで円がホステスとして夜のバイトに励んでいることを知る。彼女にはゆくゆく会社を辞めてやりたい、ある夢があるのだという。そして悠茄が会社でくすぶっている実情もお見通しで、密かにその『ある才能』を見抜いた上で、一緒にホステスとして働いてみないかと誘ってくるのだった。果たして悠茄の才能とは? 彼女は自分にふさわしい将来へ向かって、勇気ある一歩を踏み出していく――…。(※本コンテンツは合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.6-1~特集/はたらく女たちの天国と地獄」の内容と重複しています。ご注意ください)
恋人から結婚を申し込まれて迷っていた7年前、土井浩子(どい・ひろこ)が占い師にみてもらうと、こう言われた…「結婚すれば子宝に恵まれ幸せな家庭を、独身のままなら仕事で大成功を納めるであろう」…結局、浩子は結婚することを選び、双子の母となるのだが、その二人分の子育てに追われる多忙すぎる毎日は、決して幸せとは思えないものだった。そのとき彼女は、例の占い師から渡された1枚のコインの存在を思い出す。「人生に迷ったとき、このコインに願ってみるがいい。もう一つの道が見えてくるだろう…」すると、世にも不思議なことが起こって…? じっくり読ませる珠玉のファンタジック・ヒューマンストーリー!(※本コンテンツは合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.6-1~特集/はたらく女たちの天国と地獄」の内容と重複しています。ご注意ください)
念願の小学校教師となった新任2年目の咲月倫子(さつき・みちこ)だったが、最近すっかり自信をなくし行き詰まっていた。担任する4年3組の子供たちをうまくまとめられず、授業も遅れがち…先輩教師も相談に乗ってくれそうな相手が見当たらない。そんなとき、なかば強引に転校生をクラスに受け入れさせられることになるのだが、その生徒・夏木浩夢(なつき・ひろむ)は足にマヒがあって歩行が困難なうえ、知的障がいも抱えた難しい存在だった。正直、倫子はそんな彼を扱いあぐね、彼女のそんな姿勢が伝染したかのようにクラスの雰囲気も悪くなっていって……しかしその後、そんな浩夢の存在が逆にクラスをひとつにまとめあげていくことになろうとは――…?(※本コンテンツは合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.6-1~特集/はたらく女たちの天国と地獄」の内容と重複しています。ご注意ください)
吉川美加子(よしかわ・みかこ/41歳)は、4人家族の主婦だったが、最近、自分の人生の選択…今の夫・恵一と結婚したことは失敗だったのではないかと思えて仕方がない。中小企業勤めの夫の給料は年々下がる一方で今やリストラ寸前、中学生と高校生の二人の息子も、補導はされるわ校則違反で呼び出しを受けるわで、家計が厳しいうえに気苦労も絶えないという有様だ。深いため息をつく美加子…と、そんなときだった。ふらりと入った書店で大学時代の元カレが書いた本を見つけ、彼が小説家になる夢を叶えたことを知ったのは。ああ、あのときもし、彼の夢を信じて別れを選ばなかったら、私の人生ももっと素敵なものになっていたかも…? 昔のときめきが甦った美加子は彼と再会すべく、サイン会へと足を運ぶのだが…?(※本コンテンツは合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.6-1~特集/はたらく女たちの天国と地獄」の内容と重複しています。ご注意ください)
知り合いの勧めで、とある病院に看護師として再就職した主人公だったが、産婦人科に回されることになり憤慨していた。実は過去に自分の子供にまつわるつらい経験があったのだ。仕方なく開き直って日々の職務に励む彼女…そこへある日、一人の妊婦・村野かおりが受診に訪れる。どうやら前の病院から「もっと詳しく診てもらうように」と、こちらに回されてきたらしい、それというのも彼女のお腹の子は重度の障害を負っている可能性が高く、四肢異常や内臓の疾患が考えられたのだ。その事実をはっきりと告げられ動揺しつつも、かおりの出産への強い意志は揺るがなかった。逆に主人公は、そんな子を産んでもいいことなんてひとつもないと、かおりに向かってネガティブな感情を募らせるのだが――出産の時は刻々と迫っていた……。(※本コンテンツは合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.6-2~特集/究極の決断!」の内容と重複しています。ご注意ください)
不幸な結婚生活の後に離婚した竹内笙子(たけうち・しょうこ)は、ケーキ店でパティシェとして働きながら一人娘のさやかを育てていた。しかし最近になって元夫の亮二(りょうじ)から頻繁に連絡があり、さやかのことを引き取りたいという。再婚相手の後妻が流産して子供ができにくい身体になったがゆえの手のひら返しの要望だった。もちろん応じるつもりなどない笙子だったが、女手一つの生活は正直つらく厳しくて…そんな折り、店に新しく赴任してきた店長の吉岡の温かくやさしい存在が、日々笙子の心に染み込んでいくのだった……。(※本コンテンツは合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.6-2~特集/究極の決断!」の内容と重複しています。ご注意ください)
高木亜美(たかぎ・あみ)は今年で結婚10年目の専業主婦だが、最近、自分と夫の夫婦関係に張り合いのなさを感じ、悶々としていた。とある調査によると、出産・育児に追われる5年目でセックスレスからの会話レス、育児の手が離れるそれからさらに5年目…およそ計10年目に妻は『女』としての自分を再確認したくなり、他の男に目が向かいがちになって夫婦間の危機が訪れるという。さて、まさにそんな頃合いで以前の会社に嘱託社員として復帰し、かつて自分にプロポーズしたことのある男との再会も果たす亜美だったが…果たして10年目の夫婦関係の行方や如何に――…!?(※本コンテンツは合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.6-2~特集/究極の決断!」の内容と重複しています。ご注意ください)
保育士として働く由貴(ゆき)は今年で35歳。二人姉妹の長女として生まれたため、当初は親から婿養子をとって家を継ぐことを望まれたが、妹が先に結婚してしまったあとは一転――…早く嫁に出したい親の思惑で、次々とお見合いをさせられ続ける日々だった。「あ~あ、私ほんとはゆっくりと美味しいコーヒーを飲みながら、大好きな本を読んでいられる生活が理想なんだけどなあ…」と、深くため息をつく由貴。そんなときだった、新入園児の父親の感じのよさに言いようのないときめきを覚えたのは……こ、これは、恋の予感?(※本コンテンツは合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.6-2~特集/究極の決断!」の内容と重複しています。ご注意ください)
ある日、千堂香苗(せんどう・かなえ)のもとに一枚のハガキが届く。20年前、父親の仕事の関係で13歳まで住んだ盛岡からの同窓会の通知だった。夫に話すものの、過去2回の流産を経験している佳苗の体のことを心配し、出席することを許してはもらえなかった。でも、どうしてももう一度あの地に向かい、忘れがたい大切な人たちに会いたかった。料理名人のタヨおばあちゃんと、その孫で幼なじみの…お互いに真摯な想いを伝え会った堀内堅人(ほりうち・けんと)と…居ても立ってもいられず、とうとう夫に無断で一人盛岡の地へ向かってしまった佳苗だったが、そこで彼女を待ち受けていたのは、思いもしない変わり果てた現実の姿だった――…。(※本コンテンツは合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.6-2~特集/究極の決断!」の内容と重複しています。ご注意ください)
山村の小さな学校・南小学校で2年生を担当する三崎佳苗(みさき・かなえ/29歳)は、ある日、山の中での生徒8人を連れた校外学習で、『山の番人』との異名をとる男性・小出敦(こいで・あつし/38歳)と出会う。自然や動植物に関する広範な知識を持つ彼のことを生徒たちはあっという間に気に入り、佳苗もその深い人間性にふれることで、いつしか特別な感情を抱くようになっていた。しかし、彼女のその想いを敦が受け入れることはなかった。彼にはそうすることのできない、悲しく特殊な事情があったのだ。そして佳苗はその後、岡田悟(おかだ・さとし)という真面目でやさしい小学校事務員の男性と結婚し、由布子(ゆうこ)という娘を産むことになる。中学生に成長した由布子は県庁での社会体験学習で星野史範(ほしの・ふみのり/24歳)という環境課職員と出会うのだが、なんと彼はかつて母・佳苗の下で学んだ8人の生徒のうちの一人だった――…。母娘2世代に渡る真摯な運命の愛の姿を熱くドラマチックに描く、ヒューマン・ラブストーリーの決定版!(※本コンテンツは合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.6-3~特集/運命の愛に生きて!」の内容と重複しています。ご注意ください)
OLの矢沢優希(やざわ・ゆき)は今年25歳になるが、これまで一度も男性との交際経験がなかった。それというのも今から10年前、学校で男子生徒から執拗ないじめにあったことでトラウマとなり、根深い男性恐怖症に陥ってしまったからだ。もちろん、世間並みの恋愛に憧れる気持ちはあったが、自分は一生ダメかもしれないと半ばあきらめにも似た心境だった。そんなある日、行きつけの美容院に行くと女性担当者が病欠で、代わりに初めての男性美容師が施術にあたるという。動揺し不安を感じる優希だったが、不思議とその彼からは男性特有の威圧感を感じるようなことはなかった……。(※本コンテンツは合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.6-3~特集/運命の愛に生きて!」の内容と重複しています。ご注意ください)
幼稚園児の洋明(ひろあき)を中心に、母・洋子(ようこ)と父・明彦(あきひこ)…3人家族の沢井(さわい)家は、この世で一番幸せな家庭なのではないだろうか? つい今朝までそう思っていたのに、まさか…!? なんと息子・洋明が突然の交通事故によって急死してしまう。その衝撃と悲しみは死後1週間がすぎても癒えることはなく、遺された両親は暗くギスギスとした日々を送っていた。そんなときだった、洋明をはねた車の運転手の妻が幼い子供2人をつれて訪ねてきたのは。お線香をあげさせてほしいという彼女を室内に迎え入れる二人だったが、その後、彼女の思わぬ言動に面食らってしまい――…!?(※本コンテンツは合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.6-3~特集/運命の愛に生きて!」の内容と重複しています。ご注意ください)
これまでよき妻、よき母たるべく、家事に育児に一生懸命がんばってきた挙句…この春、年子の息子と娘を同時に幼稚園にあげた途端、急激に育児がラクになった実感を覚えた主婦・和可子(わかこ)。その間、度重なる夫からのエッチの要請をひたすらないがしろにしてきたわけだが、ここにきて逆にエッチに対して言いようのない飢餓感を覚えてしまっている自分がいた。このまま私、女として枯れて終わってしまうの? …勇気を出して夫に思いと欲求を伝えるのだが、返ってきたのはあまりにも、けんもほろろの対応だった……。(※本コンテンツは合冊版「人生の選択を迫られた女たちVol.6-3~特集/運命の愛に生きて!」の内容と重複しています。ご注意ください)