あたしたち可愛くてイケてて、 真ん中にはいつだって「真央(マオ)」がいた。 あの日、ゾンビが出るまでは…… リーダーの真央を中心とする7人組「マオセブン」は、若者たちのカリスマとして今日も輝かしい青春を謳歌していた。しかし、突如到来したゾンビ禍により7人の結束は大きくゆらぎ……鬼才・意志強ナツ子、待望の最新作!
「2024年本屋大賞」を受賞した青春小説を「滋賀愛」たっぷりにコミカライズ! 突飛な発言ばかりする成瀬と、それに振り回される幼なじみの島崎。しかし成瀬の行動は、周りの人々の気持ちを確かに変えていく――。
持ち前のパワフルさで薄給かつ激務の介護業界を奮闘する介護士「神田はんな」。 彼女は2年前に導入された介護ロボット「アレテー」が気に入らない。 労働時間の制限なし、専門的な介護作業は◎、しまいにはセンサーで人間の感情まで理解する。 そんな万能さが勘に障るのだ。しかしある日、彼女は「アレテー」の秘密を知ってしまいーーー。
かなりスローペースな連載だけどストーリーはスピード感があっておもしろい。なんでゾンビにとかなんでマオはとか謎は明かされないけれど、ギャルたちの日常は猛スピードで変化していく。 ゾンビ禍でのサバイバルだけどギャルはギャルの矜持を失わずに生きている。だからこそ信念と信念がぶつかる。 それらをまとめていたのが圧倒的カリスマ・マオだったけど、ゾンビになってしまった。 マオと共に生きるもの、マオニを崇めるもの、愛を求めるもの……なんだかバベルの塔みたいだなあと思ってしまう。 宗教はいろんなところに溶けているんだなあと気づかされる。カリスマとか推しとかアイコンとか全部そうだ!! ゾンビ禍ではないけれど確かなもの当たり前のものが揺らぐ昨今だから、ギャルたちがどう生きるかは自分にとっての指針になっていくかもしれない。