あらすじ

序列第三位の蛇子に見つかるが、蛇子の目の前で「オサツの骨を見つけた」と協力者の存在をばらすように堂路へ連絡を取る了一。蛇子は仲間を呼び数的優勢で戦うも、了一が発砲し事態は膠着状態に。そこに堂路が到着する。蛇子たちとの戦いは因縁があるらしい堂路に任せ、さらに奥へ行く…
二口女01
大清坂了一は、じゃんけんで負けて美化委員となってしまい、夏休み中持ち回りで旧校舎の清掃登板で登校していた。掃除終わりに、立ち入り禁止のはずの旧校舎で物音に気付き、確認しに行くとそこには裸の二口命子を目撃する…。慌てて戸を閉めたが、了一は「うなじに口みたいなアザが…」と言ったことで…
二口女02
オサツが認める男以外は許さないと言われるが、無視して距離を詰めようとすると、オサツは命子の髪を操り二人を引き離して縛り付けた。どうすることもできないと思った二人は、オサツに認めてもらうために、自分磨きを始める…
二口女03
自分磨きの末、学力・運動・人柄を校内から認められるようになったが、オサツは「暴力の匂いがする」と認めない。そんなオサツに命子は「お前の指図は二度と受けないと」と啖呵を切り…
二口女04
急に暗くなり、街明かりすらも消えた。外へ出ようとするが扉は開かず、携帯の電波も消え、閉じ込められてしまった…。近づいてくる何者かに気付き、慌ててその場を離れる了一と命子。どこかに誘いこまれているように、逃げる先の景色がどんどん変わり…
二口女05
了一は危うく殺されそうになるが、命子と共に撃退する。しかし変わらず閉じ込められている状態で、外に至る道を探し始めるが、なかなか辿り着けない。二人は、脱出ではなくオサツに攻撃する方法を考え始め…
二口女06
どうにか校舎から脱出できた了一と命子。一息つく暇もなく、「反オサツ団体」を名乗る堂路剛吉という男たちに声をかけられる。警戒する命子に、メモ書きした名刺を渡し退散するが…
二口女07
堂路の誘いに乗り話を聞くが、現状と目的に理解しつつも怪しさをぬぐい切れないが、自分たちに選択肢が残されておらず組織に向かう…
二口女08
組織の規模と想いに、自分たちだけでは出来ないことが出来る期待をするが、組織も一枚岩ではなく覚悟のある人間だけ残ることになり、計画が話されていく…
二口女09
潜入作戦にそれぞれの思惑が隠れる中、実行に移し、小間使い・了一を連れて命子は本家へ。二口家の堕落と退廃の一部を横目に、「オサツの骨」を探して廊下を進む…
二口女10
序列第三位の蛇子に見つかるが、蛇子の目の前で「オサツの骨を見つけた」と協力者の存在をばらすように堂路へ連絡を取る了一。蛇子は仲間を呼び数的優勢で戦うも、了一が発砲し事態は膠着状態に。そこに堂路が到着する。蛇子たちとの戦いは因縁があるらしい堂路に任せ、さらに奥へ行く…
二口女11
電撃攻撃と帯電した銅線をかわす隙をついて薙刀が…、母・雷子の圧倒的な強さに、手も足もでない命子たち。戦いの中、命子を諭す雷子に割り込み襲い掛かるオサツを静止する雷子…
二口女12
命子の母・雷子との戦闘は佳境に。その中で了一は、旧校舎に閉じ込められた時の「オサツに霊力を込めた攻撃をぶつける」という発想を思い出し、実行に移す。結果オサツの意表を突き、骨の破壊に成功する…
怖習

怖習

なにかがおかしい。語り一 私の地元には乳歯を埋める風習があります。語り二 友引の日の葬式は、みんな笑顔で明るいです。語り三 最近よく落ちるんです。身の周りの物が。SNSで流布された六つの恐怖。描き下ろしを加えて一冊に。