わんぱくとりっぱー
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鬼才の記念すべき長編デビュー作!自作の特製グミを囓って「トリップ」し、他人の脳内に侵入できる青年・すすむは、ガールフレンドとニューロン・トリップ・セックスしたり、気に入らない人間の身体感覚を狂わせて遊んだりとやりたい放題。しかし、同じ能力を持った奇妙な「敵」が現れはじめた。本作品は、1997年に講談社より紙単行本として出版されたものを、太田出版が2013年に電子書籍化したものです。
鬼才の記念すべき長編デビュー作!自作の特製グミを囓って「トリップ」し、他人の脳内に侵入できる青年・すすむは、ガールフレンドとニューロン・トリップ・セックスしたり、気に入らない人間の身体感覚を狂わせて遊んだりとやりたい放題。しかし、同じ能力を持った奇妙な「敵」が現れはじめた。本作品は、1997年に講談社より紙単行本として出版されたものを、太田出版が2013年に電子書籍化したものです。
…って、別にググればいくらでも現在のサガノヘルマー情報は出てくるのですがね。 しかし、どんなにググって「知識」を得ても、この奇才の掲載当時の衝撃度は、知らない人にはたぶん推測することもできないのです。 かつてヤンマガ本誌で、つまり、日本中のコンビニで誰でもごくごく手軽に買える媒体で、常軌を逸したエロとグロをまき散らしまくっていた異形の奇才が、今はほぼ忘れられてしまっているのに茫然とする。 このマンバでも、作品一覧に『BLACK BRAIN』がないのだから。ヤンマガで連載して単行本10巻とか出していたのに…。 まあ、それもしょうがないのか。 ヒドい(=凄い)漫画家だもんなあ。 今じゃあ絶対、一般誌に載せられないよなあ。ホントにヒドい(=凄い)もんなあ。 『わんぱくTRIPPER』は、サガノヘルマーのデビュー作です。 さすがにデビュー作だけあって、その資質が全開です。作者も編集部も、ほぼコントロールできてないです。ヒドい(=凄い)です。個人的には、ブラブレや後年の成年誌発表作より、イっちゃってると思います。 素晴らしいです。 駕籠真太郎とかがお好きなかたは、ぜひ。 これが、日本中で若者が読んでいた雑誌に載っていた時代があったんだなあ。 「僕は二十歳だった。それが人生でもっとも美しいときだなんて誰にも言わせない」 ポール・ニザン まあ、少なくとも毎週サガノヘルマーを読んでたのが二十歳頃だったら、そりゃあ美しくはないよなあ。ヒドい(=凄い)よなあ。