あらすじフィリアが考案した“魔界”接近への唯一の対抗策―― それは“大破邪魔法陣”を大陸全土に拡げること。ボルメルン王国の聖女姉妹の協力を得たフィリアは、膨大な魔力を自身に集約し、拡大を試みるが……!? 一方、故郷ジルトニアではミアの説得の甲斐あって、心を閉ざしていた第一王子フェルナンドが奮起。第二王子ユリウスとの対立が浮き彫りになっていた。そして王侯貴族が集う決起会で、ついにミアは姉を裏切った全ての者を断罪するために動き出す。国の未来を背負い、懸命に戦う聖女たちの運命は――。笑わない聖女が売られた先で心を開き、笑顔を咲かせる奇跡のファンタジー、第五幕!
婚約者の第二王子どころか、両親までも主人公に対する扱いがひどかったので、妹もひどい奴では…と疑ってしまった。 すごく良い子だった。 この両親、この家庭環境でどうして!と言いたくなるほど、優しく、思いやりのある良い子だった。 作中の言い方を借りれば「光」。 玉にキズは、姉に関すること(姉はだいたいひどい目にあっている)になると、穏やかさを失うこと。 姉推しの妹。そして若干ヤンデレ。 主人公の姉は、スパルタ教育と努力の末、「歴代最高の聖女」になった人。 がんばればがんばるほど邪険にされる、ひどい環境のなかでも妹の存在が心の支えになっている。 ほとんど一緒に過ごしていないのに、お互いを思いやる気持ちは他の人と比べ物にならない。 なので、この漫画の最初の見どころは隣国に売られた前後のシーンだと思う。 子を売る親、婚約者を売る第二王子、絶望するなか誰にも連絡を取らせてもらえない姉、何も知らされないまま姉と離れ離れになってしまう妹。 さらにまだ追加でひどい要素はあるのだけど、それは本編にてご確認ください。 隣国での待遇が出身国より良いという、よくありそうな展開なのだけど、隣国は隣国でなにやら事情がありそうで… 思わず最新刊まで一気に読んでしまった。 チートのような主人公のシンデレラストーリーといっていいのかな。おもしろいです。