あらすじ

フィリアが考案した“魔界”接近への唯一の対抗策―― それは“大破邪魔法陣”を大陸全土に拡げること。ボルメルン王国の聖女姉妹の協力を得たフィリアは、膨大な魔力を自身に集約し、拡大を試みるが……!? 一方、故郷ジルトニアではミアの説得の甲斐あって、心を閉ざしていた第一王子フェルナンドが奮起。第二王子ユリウスとの対立が浮き彫りになっていた。そして王侯貴族が集う決起会で、ついにミアは姉を裏切った全ての者を断罪するために動き出す。国の未来を背負い、懸命に戦う聖女たちの運命は――。笑わない聖女が売られた先で心を開き、笑顔を咲かせる奇跡のファンタジー、第五幕!
完璧すぎて可愛げがないと婚約破棄された聖女は隣国に売られる(1)(ガルドコミックス)

“聖女”を代々輩出する家系に生まれたフィリアは、幼少からのスパルタ教育により「歴代最高の聖女」と評される程の実力を身につけ、完璧に仕事をこなしていた。だが、あまりの隙のなさに「完璧すぎて可愛げがない」と腫れ物のように扱われ、婚約者の第二王子ユリウスからも婚約破棄をされてしまう――。さらに“聖女”が不在のため苦しむ隣国との取引でフィリアは、莫大な金を対価に売られることに。隣国での悲惨な扱いを覚悟するフィリアだったが、待っていたのは予想外の大歓迎で……!? 笑わない聖女が売られた先で心を開き笑顔を咲かせる奇跡のファンタジー、開幕!

完璧すぎて可愛げがないと婚約破棄された聖女は隣国に売られる(2)(ガルドコミックス)

聖女フィリアは「歴代最高」と評されるも、完璧さ故に自国では疎まれ、莫大な金を対価に隣国へ売られてしまう。しかし、そこで待っていたのは予想外の大歓迎だった。隣国パルナコルタの人々の温かさに触れていく中で、少しずつ新しい感情を芽生えさせていくフィリア。そんな中、数百年ぶりに“魔界”が地上に接近し、魔物が急増していることをいち早く察知。迫り来る大きな脅威を前に、彼女は―― 「パルナコルタの聖女として、人々を守りたい」 超難度の古代術式である“大破邪魔法陣”を提案するが…!? 笑わない聖女が売られた先で心を開き、笑顔を咲かせる奇跡のファンタジー、第二幕!

完璧すぎて可愛げがないと婚約破棄された聖女は隣国に売られる(3)(ガルドコミックス)

数百年ぶりに地上に接近した“魔界”の影響で、魔物が急増していることを察知した聖女フィリアは“大破邪魔法陣”を発動し、隣国パルナコルタを救った。平穏が訪れた隣国で、ライハルトやオスヴァルトと交流するうちに、家族への思いを見つめ直し――。一方、故郷ジルトニアに残された妹ミアは、フィリアが忍者ヒマリに託した手紙でようやく姉の隣国での歓待や、魔界接近の緊急事態を知る。さらに第二王子ユリウスの陰謀を目の当たりにし、復讐心に燃えるミアは聖女として選択を迫られ…!? 笑わない聖女が売られた先で心を開き、笑顔を咲かせる奇跡のファンタジー、第三幕!

完璧すぎて可愛げがないと婚約破棄された聖女は隣国に売られる(4)(ガルドコミックス)

“魔界”接近による魔物の脅威が差し迫る中―― ミアは救国だけでなく、姉を裏切った第二王子ユリウスへの復讐も成し遂げることを決意。ユリウスの悪政に対抗すべく、第一王子フェルナンドに接触を図るが、彼には避けて通れぬ難題があり――。一方、隣国パルナコルタではフィリアが国王と謁見し、危機に瀕した故郷ジルトニアへの援軍派遣が承認される。妹の身を案じ、初めて己の感情を吐露するとともに周囲から心強い助けを得たフィリアは、世界を救うため更なる“秘策”を思いつき……!? 笑わない聖女が売られた先で心を開き、笑顔を咲かせる奇跡のファンタジー、第四幕!

完璧すぎて可愛げがないと婚約破棄された聖女は隣国に売られる(5)(ガルドコミックス)

フィリアが考案した“魔界”接近への唯一の対抗策―― それは“大破邪魔法陣”を大陸全土に拡げること。ボルメルン王国の聖女姉妹の協力を得たフィリアは、膨大な魔力を自身に集約し、拡大を試みるが……!? 一方、故郷ジルトニアではミアの説得の甲斐あって、心を閉ざしていた第一王子フェルナンドが奮起。第二王子ユリウスとの対立が浮き彫りになっていた。そして王侯貴族が集う決起会で、ついにミアは姉を裏切った全ての者を断罪するために動き出す。国の未来を背負い、懸命に戦う聖女たちの運命は――。笑わない聖女が売られた先で心を開き、笑顔を咲かせる奇跡のファンタジー、第五幕!

完璧すぎて可愛げがないと婚約破棄された聖女は隣国に売られる(ガルドコミックス)

あるいは、姉(主人公)推しの妹による復讐劇

完璧すぎて可愛げがないと婚約破棄された聖女は隣国に売られる(ガルドコミックス) 綾北まご 冬月光輝 昌未
ゆゆゆ
ゆゆゆ

婚約者の第二王子どころか、両親までも主人公に対する扱いがひどかったので、妹もひどい奴では…と疑ってしまった。 すごく良い子だった。 この両親、この家庭環境でどうして!と言いたくなるほど、優しく、思いやりのある良い子だった。 作中の言い方を借りれば「光」。 玉にキズは、姉に関すること(姉はだいたいひどい目にあっている)になると、穏やかさを失うこと。 姉推しの妹。そして若干ヤンデレ。 主人公の姉は、スパルタ教育と努力の末、「歴代最高の聖女」になった人。 がんばればがんばるほど邪険にされる、ひどい環境のなかでも妹の存在が心の支えになっている。 ほとんど一緒に過ごしていないのに、お互いを思いやる気持ちは他の人と比べ物にならない。 なので、この漫画の最初の見どころは隣国に売られた前後のシーンだと思う。 子を売る親、婚約者を売る第二王子、絶望するなか誰にも連絡を取らせてもらえない姉、何も知らされないまま姉と離れ離れになってしまう妹。 さらにまだ追加でひどい要素はあるのだけど、それは本編にてご確認ください。 隣国での待遇が出身国より良いという、よくありそうな展開なのだけど、隣国は隣国でなにやら事情がありそうで… 思わず最新刊まで一気に読んでしまった。 チートのような主人公のシンデレラストーリーといっていいのかな。おもしろいです。