甥の池端伊織とは、水虎のたまが、条件付きながらも共に生きられるようになってしばらく。ようやく安堵した清貴に、ある衝撃の再開が待ち受けていた。閻羅王の側近【どうぐ】である五部衆、その最強の存在──大鉈の鉈弦【なたげん】。人形【ひとがた】に変化する鉈弦は、その昔、清貴の大切な持ち物だった。彼を傷つけた最悪の別れが一瞬でよみがえり、清貴は激しく動揺する。ところが、そんな清貴にかけられたのは、予想だにしない第一声だった。「なんだ、俺を知っているのか!?」 ──たった一人を恋い、命をかける、ニライナカイシリーズ第2弾!!