あらすじ

骨董店『青嵐』の主人・池端伊織は、魔を祓う手──いわゆる物についた邪念を祓う浄化能力の持ち主。ときたま店に持ち込まれる品を浄化しては具合が悪くなるが、2年ほど前から共に暮らすようになった居候の水虎(命名=たま)のおかげで、それは長引かなくなった。普通とはいえないが、優しく穏やかで満ち足りた日々。だがそれは、ある日突然終わりを告げた。逆上した客に、伊織が刺殺されたことによって。──伊織っ、伊織っ……!? 死、ぬな……死ぬな、死ぬな!! こんな運命、認めない!! この世とあの世を行き来する命がけの奪還劇!!
ニライカナイ~永遠の道連れ~【イラスト入り】

骨董店『青嵐』の主人・池端伊織は、魔を祓う手──いわゆる物についた邪念を祓う浄化能力の持ち主。ときたま店に持ち込まれる品を浄化しては具合が悪くなるが、2年ほど前から共に暮らすようになった居候の水虎(命名=たま)のおかげで、それは長引かなくなった。普通とはいえないが、優しく穏やかで満ち足りた日々。だがそれは、ある日突然終わりを告げた。逆上した客に、伊織が刺殺されたことによって。──伊織っ、伊織っ……!? 死、ぬな……死ぬな、死ぬな!! こんな運命、認めない!! この世とあの世を行き来する命がけの奪還劇!!

ニライカナイ~此岸の徒花~【イラスト入り】

甥の池端伊織とは、水虎のたまが、条件付きながらも共に生きられるようになってしばらく。ようやく安堵した清貴に、ある衝撃の再開が待ち受けていた。閻羅王の側近【どうぐ】である五部衆、その最強の存在──大鉈の鉈弦【なたげん】。人形【ひとがた】に変化する鉈弦は、その昔、清貴の大切な持ち物だった。彼を傷つけた最悪の別れが一瞬でよみがえり、清貴は激しく動揺する。ところが、そんな清貴にかけられたのは、予想だにしない第一声だった。「なんだ、俺を知っているのか!?」 ──たった一人を恋い、命をかける、ニライナカイシリーズ第2弾!!