あらすじ

敗退しても、着実に刻みながら前へ、前へ クライミングの聖地・米国ヨセミテで、巨岩壁・エル・キャピタンに単独で挑み跳ね返された山野井泰史。敗退で見た自身の課題を克服すべくひたすらに、確実に刻みながら岩壁を登り続けてゆくが…!? これは、世界の山々に挑む者たちが憧憬と畏敬の念を抱いてやまない、実在の日本人クライマーの生き様に迫る真実の物語である――――
THE ALPINE CLIMBER 単独登攀者・山野井泰史の軌跡 1巻

人は、これほどまでに熱くなれるのか。数々の前人未登ルートを切り拓き、その名を世界の山岳史に刻む実在の世界的クライマー・山野井泰史。小学生にして山に魅せられた彼は、山への情熱を滾らせ、技術を磨き、類い希なクライミング人生を歩き出す――― これは、世界の山々に挑む者たちが憧憬と畏敬の念を抱いてやまない実在のクライマーの生き様に迫る、真実の物語である。

THE ALPINE CLIMBER 単独登攀者・山野井泰史の軌跡 2巻

山に魅せられた少年はクライミングの聖地へ 実在の世界的クライマー・山野井泰史。高校卒業間もなく、単身渡米した彼は、憧れの地、ヨセミテ国立公園へと向かう。目指すは当時日本人では誰も成しえていなかった エル・キャピタンの単独登攀…… 約1000メートルの巨岩壁を越えられるか!? これは、世界の山々に挑む者たちが 憧憬と畏敬の念を抱いてやまない、実在の日本人クライマーの生き様に迫る 真実の物語である――――

THE ALPINE CLIMBER 単独登攀者・山野井泰史の軌跡 3巻

敗退しても、着実に刻みながら前へ、前へ クライミングの聖地・米国ヨセミテで、巨岩壁・エル・キャピタンに単独で挑み跳ね返された山野井泰史。敗退で見た自身の課題を克服すべくひたすらに、確実に刻みながら岩壁を登り続けてゆくが…!? これは、世界の山々に挑む者たちが憧憬と畏敬の念を抱いてやまない、実在の日本人クライマーの生き様に迫る真実の物語である――――

THE ALPINE CLIMBER 単独登攀者・山野井泰史の軌跡 4巻

天才と天才の巡り合い! コロラドの岩場で、落石により左足を複雑骨折してしまった泰史。一刻も早く登りたいと気ばかり焦る日々… だが、そんな失意の中で、泰史は生涯の財産となる奇跡のような出会いに恵まれる。果たして復活なるか…!?

THE ALPINE CLIMBER 単独登攀者・山野井泰史の軌跡 5巻

実録クライミングコミック! 一人挑む! 泰史は若き日の平山ユージと意気投合し、共に渡米して、ヨセミテでフリークライミングの研鑽に励む。だが二人の間には徐々にわだかまりが…? そしてフリークライミングの総決算と自ら定めた課題、エル・キャピタンへ泰史は脇目もふらず突き進んでゆく! 唯一のリアルクライミングストーリー、ついに巨大な収穫が……!

THE ALPINE CLIMBER 単独登攀者・山野井泰史の軌跡 6巻

日本が世界に誇るクライマーの軌跡! エル・キャピタン成功後、順調にクライマーとしてのキャリアを積む泰史。アメリカで見た一枚の写真に 心奪われ、カナダ北極圏にあるバフィン島の岩壁 トール山の単独初登攀を目指す。交通手段からも 隔絶した僻地で、仲間とともに想像を絶する苦難へのチャレンジが始まった! 実録クライミングストーリー!

THE ALPINE CLIMBER 単独登攀者・山野井泰史の軌跡 7巻

孤高にして最強の登山家の半生記・最終巻 生涯の伴侶・妙子にも出会い、次々とソロで世界の難関に登頂成功する泰史。そして人生の充実期についに挑む、ヒマラヤ山脈、8千メートルを超える高峰チョーオユーの無酸素・単独・新ルート登攀。入念な準備の上で臨む泰史だが、たった一人で登る8千メートル超のデスゾーンでは、想像もできない困難が次々に…? 実録クライミングコミック堂々完結!

THE ALPINE CLIMBER 単独登攀者・山野井泰史の軌跡

読むと指懸垂がしたくなる #1巻応援

THE ALPINE CLIMBER 単独登攀者・山野井泰史の軌跡 よこみぞ邦彦 山地たくろう
兎来栄寿
兎来栄寿

登山家のアカデミー賞と言われるピオレドール賞の、ピオレドール生涯功労賞をアジア人として初めて受賞した登山家・山野井泰史さんの登山人生を描いた作品です。 登山マンガにハズレ無し。 近く、劇場版が放映される『神々の山嶺』を始め、『岳』や『孤高の人』など圧倒的な名作も枚挙に暇がありません。 同じ人間でありながら、極限の環境である山に挑む者たちのドラマにはいつも心が奮え、血が滾ります。 この作品がすごいのは、上記の作品のようなドラマが描かれるのですが、それが山野井さんが実際に経験したものであること。 中学生にして34箇所の打撲と裂傷を負い、親に命の危険があるからと反対されても「自分から登山を取ったら心が死ぬ」として頑として譲らず、「大人の登山クラブで基礎から学ぶ」ということを条件に、日本登攀クラブに入会してそのキャリアを始めていくという出だしです。 登山に命を賭ける人を見て、「なぜそんな危険に進んで身を晒すのか?」と理解できない人も一定数いると思います。しかし、本当に命を賭けても良いほど好きなものがある人にとっては、この気持も理解しやすいのではないでしょうか。 特に、登頂を完了した時に見える至高の景色と共に訪れる達成感は、その気持ちへの共感を掻き立ててくれます。常人の身体能力では無理なことは解っていますが、読むと自分でも指懸垂などで体を鍛えて岩壁に挑んでみたい、こんな景色を見てみたいという気持ちにさせられるくらい、読んでいて熱く掻き立ててくれる作品です。